THE BACK HORN【声】歌詞の意味を徹底考察!小さな手は誰のもの?移り行く季節に響く声とはの画像

2番の歌詞で、1番中では明らかにならなかった「あのこと」がわかります。

この出来事をきっかけに、主人公は強く生きると誓いました。

絶対に振り返らないと決め、進んでいきます。

それほど覚悟を決めなくてはいけなくなった「あのこと」とは何なのでしょうか。

2番の歌詞を考察していきましょう。

小さな手 赤く染まって色褪せた景色をなぞる
漂った切なさだけがこの胸を締め付けてゆく
鮮やかな化粧に濡れた感傷

出典: 声/作詞:松田晋二 作曲:THE BACK HORN

この「手」とは

1行目にある「小さな…」とは、1番の歌詞である「出会った」もののことを表します。

これは、主人公が恋心を寄せていた相手のものでしょう。

昔の出来事なので、初恋だったのでしょうか。

不慮の事故により、出会ったあの子は亡くなってしまいました。

1行目の「赤く…」というのがわかっているので、目の前で亡くなったのでしょう。

ほんの一瞬で、ステキな思い出が悲しい出来事に変わりました。

もうあの頃には戻ることができないのです。

そして、毎日が輝いて見えたあのときにはもう、戻れない。

色褪せた」のは、あの子がいなくなってしまったから。

苦しみ続けている

2行目でわかることは、主人公が苦しみ続けているということ。

目の前で失ったわけですから、どうしようもない思いでしょう。

胸を締め付けられるほどの悲しみに主人公は襲われます。

その光景はとても切なく、その感情が心を支配してしまうほど。

思い出しては、悲しみに打ちひしがられています。

そして今でも忘れられず、主人公は苦しみ続けていました。

主人公が見てしまったものとは

3行目にある「化粧」とは、あの子の母親のことでしょう。

昔のことですから、あの子や主人公より歳が上の方を指しています。

その母親は、不器用だったのです。

美しい女性でしたが、少々ヒステリックな部分があったのだと思います。

その理由は、あの子の亡くなった理由が母親にあるからです。

事故と見せかけ、あの子が亡くなるように仕向けました。

本当はこんなことしたくなかった?

母親は育児への不安や怒りに耐えきれず、このような結果が生まれました。

雨が降っていたのでわかりませんが、母親は泣いていたのでしょうか。

その様子を目撃してしまった主人公。

「感傷」とあるように、母親がしてしまったことについて悲しんでいます。

そして、主人公は一人、真実を知ってしまった。

ですが昔のことで、確信できないので、未だに犯人と断定できずにいます。

真実を伝えたい

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2番のサビ部分では、1番と同様に決意を示しています。

その決意は揺らぐことはありません。

でもやはりあの日を思い出してしまうこともあるようです。

今歌い出す この空に心を揺らしながら
きっと掴み取る真実
この虚しさを切り裂いて地平の彼方までも
強く奏でてゆくよ

出典: 声/作詞:松田晋二 作曲:THE BACK HORN

力強く訴え続ける

この部分の歌詞でわかる通り、主人公の決意にはこのような思いがありました。

確信できる真実が知りたい。

そのために辛くても進んでいく決意をしたのです。

晴れ渡る空を見てあの子がいたあの日を思い出します。

その空に向かって誓うように、真実を知りたいと願う。

真実とは、あの子が亡くなった本当の理由です。

その理由を明確にして、あの子に弔いを捧げたい。

そのような思いを、主人公はずっと持ち続けています。

どこまでも届くように

あの子のことを、ふとした時に思い出してしまう。

あの楽しかった思い出や、悲しい出来事。

ですが、その悲しみや切なさを振り払い、どこまでも届くように伝え続けます。

それが主人公の決意であり、願いだからです。

季節がまた変わる

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風が吹き抜ける
ただ音もたてず落ちる木の葉
空高く舞う声よ 赤く染まれ
楓のように儚過ぎるこの身を震わすほどに

出典: 声/作詞:松田晋二 作曲:THE BACK HORN