しっとり歌い上げるバラード
心安らぐノスタルジーな曲
「蒼写真」といえば、関ジャニ∞デビュー10周年ライブでのファン投票のカップリング曲でランキング入りするほどの名曲です。
そしてこの曲はライブでもトリとして使われたことがあるんです。
メンバーが過去の苦しさや辛さ、仲間との絆やこれまでの自分たちの歩いてきた道を思い出しながら歌い上げている姿は感動的ですよね。
聞いているとこっちまでノスタルジックな情景が浮かび上がってきます。
祭りの後の寂しさ
はしゃいだ時間より思い出す 祭りのあと 人はまばらに
地面に落ちた花火の跡見て 淋しさ覚えた
出典: 蒼写真/作詞:葉山拓亮 作曲:葉山拓亮
関ジャニ∞は活発でみんなが元気をもらえるようなお祭りのような楽曲が多い印象ですが、バラードだってたくさんあるんです。
夜空に満点と輝く花火も終わってしまうと、みんなその余韻を胸に抱えながら帰路につきます。
今回の曲はそんなもの悲しさから始まるしっとりとしたバラードです。
時は流れて、過去を見つめる
遊び疲れた帰り道に 大きな背中で見る夢は
まだ終わらない宴の人、人 笑顔に包まれ
背の高い夏草 時は流れて
いつしか追い越して 過ぎ行く日々は蜃気楼
出典: 蒼写真/作詞:葉山拓亮 作曲:葉山拓亮
時の流れというものは寂しさを感じさせることもあります。
しかし、振り返ってみると自分の成長を見ることができるものです。
たくさん楽しんで遊んだ帰り道には、「もっと楽しみたかった」とか「もっと楽しくするためにはどうすればいいんだろう?」とついつい考えてしまいます。
誰かを喜ばせようという思いを背負っている人の背中には、多くの人の夢がたくさん詰まっているんです。
そんな時に周りを見渡すと今はその目標にはまだ届かないという気持ちから周りには背の高い夏草がたくさんという心理的な壁があります。
しかし、それも時が流れていくと自分自身がさらに高い目標を持っているので自然と周りの夏草よりも大きくなっているような情景が目に浮かびます。
蜃気楼のように頭の中で情景を思い返すことはできます。
けれども、それを自分の手につかむことはできないので青春のはかなさや脆さがきれいに表現されています。
青の時は懐かしき青春?
蒼写真の意味とは?
この曲のタイトルにもなっている「蒼写真」。
漢字は違いますが本来「青写真」という意味には、未来の設計図や将来についてという意味が含まれているんです。
自分の未来を描きたいときに必要になるのは、今までの自分です。
今までの自分の経験を思い出していくことで未来の自分の設計図を作り上げることができます。
そして、青春の思い出というのは誰もが持ち合わせており、自分の胸にしまっておいてある宝物となっています。
思い出の輝きは辛いときや苦しいときにも自分を励ましてくれる光となってくれます。
そんな思いのたけがこの歌には込められているのです。
色あせない思い
青い時は色あせもせず 今日も胸を照らし続ける
数え切れないぬくもりを知り 止まることない涙を知った
出典: 蒼写真/作詞:葉山拓亮 作曲:葉山拓亮
青春の思い出は、いつまでも色あせることなく自分の胸の中で輝き続けています。
青春から元気をもらっている様子がこの歌詞からも感じ取ることができますね。
このように夢や希望、目標というものは自分の支えになってることが読み取れます。
そして、仲間や先輩だけではなくファンなどの多くの人からの励ましも受け取っていたことでしょう。
たくさんの人がいてくれたからこそ、今の自分たちは存在しているのであって、そんなぬくもりに囲まれている幸せを考えると、自然と涙が出てきてしまいます。