初期の名曲「CITI」

収録アルバムについて

【CITI/ぼくのりりっくのぼうよみ】池田エライザが大人びた表情を見せるMVに注目!歌詞の意味も解釈の画像

ぼくのりりっくのぼうよみ、略して「ぼくりり」の初期の名曲「CITI」をご紹介します。

「CITI」は2015年にリリースされたデビューアルバムhollow world』に収録されています。

『hollow world』とは、「うつろな世界」という意味です。

当時17歳の現役高校3年生だった彼が、自分の周りの世界を様々な角度から独自の言語感覚で描き切ったアルバムです。

その若さだけでなく鋭い視点や歌詞の世界は注目を集め、多くのミュージシャンからも高い評価を得ることになりました。

「CITI」はシングル等でのリリースはありませんが、MVが制作されています。

トラックはササノマリイ

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「CITI」のトラックを制作したのはササノマリイです。

元々は「ねこぼーろ」という名前で、ボカロPとして活動していました。

ぼくりりもデビュー以前はネットで音楽を配信していました。その時代からぼくりりとの関係は始まっているようです。

昨年リリースしたシングル「game of life」ではぼくりりがフィーチャリングされていました。

「CITI」の他にも、「Be Noble」や「つきとさなぎ」など、ぼくりりに楽曲を提供しています

ササノマリイは「CITI」のトラックを使用し、新たに制作した「Re:verb」という曲をリリースしています。

「CITI」と聞き比べて見るのも面白いと思います。

MVも話題に

実は3部作?

アルバムからは「sub/objective」に続く2作目のMVとして、「CITI」のMVは公開されました。

キャストは池田エライザ、池田大、吉村界人といった注目の若手俳優陣が出演しています。

「sub/objective」、「CITI」と、この後に続く「Sunrise (re-build)」のMVは連続したストーリーを持つ3部作となっています

ファッション雑誌でモデルとしても活躍する池田エライザですが、MVでは少し陰のある大人びた表情も見せています

園子温監督の映画「みんな!エスパーだよ!」でヒロインを演じるなど、女優としても順調な活動を見せていた池田エライザの魅力がよく出ていると思います。

映画としても公開?

「CITI」を含む、MV3部作を監督したのは東市篤憲です。

BUMP OF CHICKENの「Hello,world!」「ray」やゲスの極み乙女。「オトナチック」などのMVも監督しています。

そしてこのぼくのりりっくのぼうよみのMV3部作は、最終的に映画『hollow world』として完成し公開されると発表されました。

しかし、その後現在まで公開されるというニュースは入ってきておらず、映画の公式サイトも現在は稼働していないようです。

何らかの事情で制作や公開が中止になったのかもしれませんが、詳しいことはわかりません。

MV3部作を見ながら、どんな映画になったのかを想像してみるしかありませんね。

歌詞について

ネット社会がテーマ?

それでは「CITI」の歌詞を見ていきましょう。

虚ろなour relationships
灯りもない闇の中を
走りだす 当てもなく 止めどなく
代わり映えのない日々 going on...

崩れたformula, action&replay
代わりのない命溶かし
生き急ぐ 死に急ぐ 切り刻む
ありきたりな歌に消えて fadeout

出典: CITI/作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ 作曲:sasanomaly、ぼくのりりっくのぼうよみ

この曲の歌詞は、暗くネガティブなものに見えます。

「relationships=関係」が虚ろだと言っています。

毎日の繰り返しを意味のない、つまらないものとして考えているかのように見えます。

世界はもうとっくに色褪せた
仕方なしに網膜をも濁らせた
明日にしか希望を見出せない
きっとそこに待つのは淀んだ未来
曖昧な言葉で心を誤魔化して
麻痺した感覚で必死にpump up & spit out
繰り返す幼稚なComedy

"まだまだ足りない"

出典: CITI/作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ 作曲:sasanomaly、ぼくのりりっくのぼうよみ