ダサいは一周回ってカッコいい? いやいや、やっぱりカッコ悪い

彼らの魅力は、ダサいことをそのまま包み隠さずに伝えているところではないでしょうか。

それは一見、なんだかカッコいいに変化するもののような感じも受けます。しかし、やはりカッコ悪いものはカッコ悪いままです。

そんなカッコ悪さを見せるからこそ、誰もが共感できて、人間味を感じずにはいられないのではないでしょうか。

聴いていると、自分の気持ちを代弁してもらっているような安心感を感じてしまうのです。

インタビューで語られたこと

【Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)】にインタビュー!ヒップホップ音楽を語る!の画像

ヒップホップ界で今最も注目を集めるグループということで、インタビューの機会も多いCreepy Nuts

数々のインタビューの中では、やはり彼らが「ダサい」とされる自分の部分も積極的にさらけ出す活動をあえてしていることが語られています。

決してヒップホップ界に歓迎されるばかりではないそんな表現方法を選んだCreepy Nutsの二人。その裏には「自分たちのような人間でもヒップホップをやっていていい」というメッセージを伝えたいという想いがあるそうです。

いわゆる「いかつい」人が多いヒップホップ界隈において、ある意味異色とも言える存在だった二人は、ヒップホップで「地味系」「冴えない」とされる男の心を語ります。

そうして自分たちのようなタイプの人へ発信していくことが、彼らが自分たちのヒップホップに込めるテーマのひとつなのでしょう。

ひねくれた男心が心地良く胸に届く

【Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)】にインタビュー!ヒップホップ音楽を語る!の画像

彼らの歌う、自己卑下にまみれた男心が心地良く胸に届くのはなぜなのでしょうか。

それは、吐き出したい歌詞の山をしっかり音楽に乗せ切っているからかもしれません。クールな曲に畳みかけるように感情が埋め込まれて、ひねくれ感が存分に伝わってくる感覚は圧巻です。

また、切なくも押しの強い伸びる声も魅力です。

悩みや自分の弱さというものは、どうしても隠してしまいがちですよね。人の目からも、自分の目からも、見えないところにやってしまいたいものです。

しかし、それではだめだということは誰もが心の中では分かっているもの。皆自分の弱さを知っていて、どうにもできない「ダサい」ところを持ち合わせています。

だからこそ、そんな思いを代弁してくれるCreepy Nutsに共感する人が多いのでしょう。

音楽で伝えることのできるメッセージは、もしかしたらこんな風に、自分の中のダメな部分をさらけ出すことがきっかけになっているのかもしれません。そう考えると、Creepy Nutsも含め、世の中のアーティストたちには感謝の思いが湧いてきますね。

是非一度、そんなCreepy Nutsの世界観を堪能してみてください。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね