疾走感があり熱い歌詞が魅力的な楽曲
【ベンガルトラとウィスキー】は、andymoriのファーストアルバムに収録。
アルバム名は「andymori」で、2009年2月4日にリリースされました。
疾走感がある曲で、ライブ映像でわかる通りとても早口で歌われています。
ですがその疾走感の中に熱いメッセージが込められているのです。
またこの楽曲は、インドに生息するベンガルトラとインドクジャクが出てきます。
作詞作曲をしたボーカルギターの小山田壮平さんは、インド好きとして有名です。
インドが好きなことから、インドに生息する動物を用いたのだと思います。
閉じ込められている状態?
この曲に出てくる動物は、他人を動物に例えたものだと思います。
自分の周りにいる人間たちと同じように、自分も閉じ込められている。
この曲のポイントである、檻とは何を意味しているのでしょうか。
その様子について、詳しくみていきましょう。
閉じ込められている気分
あのベンガルトラ分かったような顔で
ウロウロウロ檻の中
出典: ベンガルトラとウィスキー/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平
檻の中で生きているような感覚だった。
毎日張り詰めた空気の中、仕事に勤しむ社会の檻の中に。
仕事だけではない、いつだって何かに閉じ込められているような気分だ。
檻にいるのはあの動物たちと同じで、ここから出る方法はないのでしょう。
1行目にある「ベンガルトラ」は悟ったような表情を浮かべているようです。
『お前も閉じ込められているんだね』と言いたげな顔ということではないでしょうか。
休まる時間が欲しい
ただきれいな空がきれいな空が
きれいな空がみたいだけなのに
出典: ベンガルトラとウィスキー/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平
1行目にある「きれいな空…」は、心が休まる時間が欲しいという意味です。
ただ、そんな時間を過ごしたかっただけなのに。
何度も繰り返される歌詞に主人公の願望の強さがこの場面でわかります。
ですが今は出ることができないので、その願いは叶わないのでしょうか。
自由になりたい?
とらになる
安いウィスキーウィスキーウィスキーで
全部丸一日全部無駄にしてしまうようなそんな
出典: ベンガルトラとウィスキー/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平
ウィスキーは、アルコール度数の高いお酒です。
そのため、割とすぐに酔っ払ってしまいます。
2行目にある「丸一日全部…」というのはとらになってしまうということです。
とらになるというのは、とても酔っ払っている様子を指します。
トラとウィスキーの関係は、この状態を表すのでしょう。
また、とても酔っ払った状態になってしまったら、もう何もできません。
そんな日になってしまうと、伝えているのがこの場面でわかります。
ですがそうなってしまうと困るようなことがあるのでしょうか。
その謎はこれからの歌詞を読み解くとわかってきます。
こんなことがしたいわけじゃない
ライフイズパーティー
ライフイズショータイムなんて
またおどけた顔で言いたいわけじゃない
出典: ベンガルトラとウィスキー/作詞:小山田壮平 作曲:小山田壮平