デビュー30周年を迎えたバンド「BUCK-TICK」

不変・不動のバンド

1984年に前身バンドを結成、そして1987年にデビューし昨年30周年を迎えたバンドBUCK-TICKこの30周年を記念して昨年からプロジェクトとして精力的に活動しています。

アニバーサリーを祝うバンドは数多く見られますが、BUCK-TICKはデビューから一切メンバーチェンジすることなく現メンバーでその世界を作り上げてきました

年齢を感じさせない見た目と際立った個々のキャラクター、そして唯一無二で独自の路線をただひたすら突っ走る音楽性から根強いファンも多く、たくさんのアーティストたちにも未だ多くの影響を与え続けています。 

最新アルバム「No.0」

【No.0/BUCK-TICK】デビュー30周年に放つ、史上最強にパワフルな21stアルバム!!の画像

気になる内容と特典


01. 零式13型「愛」
02. 美醜LOVE
03. GUSTAVE
04. Moon さよならを教えて
05. 薔薇色十字団 - Rosen Kreuzer -
06. サロメ - femme fatale -
07. Ophelia
08. 光の帝国
09. ノスタルジア - ヰタ メカニカリス -
10. IGNITER
11. BABEL
12. ゲルニカの夜
13. 胎内回帰

出典: No.0/BUCK-TICK

前作「アトム 未来派 No.9」から約1年半、3月14日に満を持して発売されたニューアルバム「No.0」

先行でリリースされたシングル「BABEL」「Moon さよならを教えて」を含む全13曲が収録されています。

今回はCDのみの通常盤 ¥3000(税抜)に加え、「美醜LOVE」「IGNITER」「Ophelia」3曲のMVが収録されたBlu-ray付きの完全生産限定盤A ¥5,980(税抜)、同内容DVD付属の完全生産限定盤B ¥5,480 (税抜)、VRコンテンツ付属の完全生産限定盤C ¥4,480(税抜)の全4形態での発売となっています。

 「アトム 未来派 No.9」でその進化に驚かされたのも束の間、さらに上を行く驚きが待っていました。

これでもか!というほどBUCK-TICK

「何かをやらかすであろう」ニューアルバムのリリース時にはそう身構えてはいるものの、想像以上に毎回度肝を抜かれてしまう彼らの作品では、ど頭からその世界に引きずり込まれることはお決まりでもあります。

開幕の規則的な鼓動とノイジーなサウンドに力強いメッセージを乗せたヴォーカル、今回も謎めいた物語のプロローグに触れてしまったかのようにとにかくゾクゾクが止まりません。

国内では音楽ジャンルとして浸透しきれていなかった時代からインダストリアルというジャンルをいち早く取り入れていたということもあり、今回もその雰囲気を随所で感じられますが、すでにBUCK-TICK」というジャンルとして成立させてしまった感があります

そして今作の発売に先駆けて公開されたアートワークから、ダークであろう世界観はイメージできていたとは思いますが、ダーク一辺倒にならない・させないのがBUCK-TICKなのです。

ポップでキャッチーなメロディーは往年のBUCK-TICKを感じさせますし、今井節も健在でファンの方々が望むもの全てが詰め込まれているのではないでしょうか。

包み込まれるような優しさと、これほどまでに仕掛けてくるBUCK-TICKが今まであっただろうかと思うほどの攻撃性が共存するこの「No.0」は、彼らの世界に魅せられた人、未だ触れたことのない人、どちらにとっても一聴して言葉を失うような刺激的な作品であることに違いないでしょう。

彼らならではの死生観

愛、生と死、そして反戦

音だけではなく、詩の世界でも魅了させてくれるのが彼らの持ち味でもあり、今回も言葉遊びを感じさせながらも強いメッセージ性が散りばめられています。

時代と共に進化し、生音とデジタルでエレクトロニック的な要素を融合させたサウンドの中には私たちの経験できなかったノスタルジックな詩世界が存在し、私たちに考える時間をも与えてくれます。

ここでは載せることを躊躇してしまうような、ヴォーカル櫻井敦司ならではの過激な愛と欲の世界

そこから発せられる生への執着や生命力はこれまで以上に強烈なパワーを放っています

それは1つの作品を通して、ここまでストレートに表現していた作品が今まであっただろうかと過去の作品を引っ張り出してしまうほど。

今回はその言葉1つ1つがより丁寧に、より生々しく表現されていると感じられました。 

BUCK-TICK 2018 TOUR No.0

ライブで「No.0」を体感

映像作品や照明など、ライブでの表現も彼らの作品の1部と言えるでしょう。

視覚と聴覚でそのストーリーを体感して1つの作品が完成されると言っても過言ではありません。

MCは少なめですが、パフォーマンスはとにかくド派手。

メンバーの衣装も毎回超個性的で見所がたくさんありますよ。