彼が目の前に
望んでいた展開なのに
赤いテーブルに同じ椅子 向かいにあなたは座ってこっちを見てる
2時間前と今じゃ違う景色
出典: 染まる夢/作詞:AIKO 作曲:AIKO
主人公は、彼と同じテーブルに座っているのでしょう。
そして、彼の視線は、彼女へと向けられています。
なるべく彼から離れようとしていた主人公ですが、ここでは向かい合って座っています。
2行目でわかるのは、2時間で彼が目の前に座るほど、距離が接近しているという事実です。
先ほどのパートで出てきた「足音」という言葉は現実のものだったのでしょうか。
夢と現実の区別が付かなくなっている彼女。
それほどまで、彼のことを考えているということでしょう。
ここからどのように物語が動いていくのでしょうか。
抑え切れない気持ち
心の奥にしまったら知らない間に大きくなって
腫れものは見ないふり わざと相手にしなかった
出典: 染まる夢/作詞:AIKO 作曲:AIKO
許されない恋だから、もう思い出さないようにしようとしていた主人公。
しかし事態が急転し、動揺しているのでしょう。
その想いがどんどんと自分の中で膨れ上がっていることに気づきました。
これまでは無視できていた想いが、無視できなくなっているようです。
自分でも知らない間に、どんどん心が彼のことでいっぱいになっていっています。
そのことをここで自覚し始めているようです。
太陽を諦める
あの太陽をもう見なくても構わない
出典: 染まる夢/作詞:AIKO 作曲:AIKO
ここでも太陽が登場しています。
そして、前述のパートとは違い、もう太陽を見れないことを覚悟しているのでしょう。
太陽の光の下では全てが公になってしまう。
やましいことがある彼女にとって、太陽の光を浴びるということはそんな気持ちも公に晒すということ。
彼女は今までは自制心を持って、自分の気持ちをコントロールしていました。
しかし、ここではもうその自制心も取り払おうとしているのでしょう。
もうそんな風に光の下に出られなくてもいいという気持ちが表れています。
彼に対する想いをもう止められない。
許されない恋だとしても、もう諦められないところまで来てしまっているのでしょう。
彼の姿に感じていること
愛おしい言葉
嫌なこと悲しいことを見える目聞こえる耳
あなたの匂い愛しく吸い込む口
出典: 染まる夢/作詞:AIKO 作曲:AIKO
普段、色々と嫌なことを目にしたり、耳にしたりすることを表しているのでしょう。
もしくは、彼のその風貌から他の女性の影を感じ取っているのかもしれません。
それと対比されているのが、口です。
この口というのは、彼の口を表しているのでしょう。
彼の口元を見ると、愛おしさがこみ上げてくるのでしょう。
自分に向けた言葉を吐いてくれるその口。
その言葉は、紛れもなく彼女に向けて発せられているものです。
だから、そのことが愛おしいと彼女は感じているのでしょう。
主人公が彼を本当に好きなことが伝わってきます。
連れ出してほしい
指先は愛の塊あたしだけのすべり台
優しく本気でいいから連れてって
出典: 染まる夢/作詞:AIKO 作曲:AIKO