3枚目のオリジナルアルバムが「Duty」
アルバム・シングル・DVDの3部門で初登場1位
「Duty」(デューティー)は、浜崎あゆみさんの3枚目のオリジナル・アルバム。2000年9月に発売されました。前作「LOVEppears」約10か月ぶりのオリジナル・アルバムです。
このアルバムは、シングル「SURREAL」、DVD「ayumi hamasaki concert tour 2000 A 第1幕」と同時に発売されたため、オリコンでは3部門とも初登場同時1位となる、史上初の3冠達成となり大きな話題となりました。
オリコンでは4週連続1位をキープ
オリコンチャートのアルバム部門では、4週連続週間1位、2000年10月度月間1位、2000年度年間2位、2001年度年間77位にランクイン。オリコン歴代アルバムランキング24位にもランクインしています。
日本レコード協会でもトリプルミリオン達成、ゴールドディスクも獲得、第42回日本レコード大賞 アルバム大賞も受賞と、輝かしい記録を達成しています。
作詞・作曲は誰がしているの?
全曲の作詞を浜崎あゆみさんが手掛ける
全作詞を浜崎あゆみさんが担当。作曲は原田憲さん、D・A・Iらが担当しています。アルバムタイトルにもなっている「Duty」は2曲目に入っていますが、シングルではありません。少し意外ですよね。
1.starting over 作曲・編曲:原田憲
2.Duty 作曲:原田憲/編曲:鈴木直人、原田憲(たかの友梨ビューティクリニックCM曲)
3.vogue 作曲:菊池一仁/編曲:鈴木直人、菊池一仁(14thシングル、 コーセー「VISEE(ヴィセ)」CMソング)
4.End of the World 作曲:星野靖彦/編曲:鈴木直人(ツーカーCMソング)
5.SCAR 作曲:多胡邦夫/編曲:鈴木直人
6.Far away 作曲:D・A・I、菊池一仁/編曲:HΛL(15thシングル、ツーカーセルラー東京・東海CMソング)
7.SURREAL 作曲:菊池一仁/編曲:HΛL(17thシングル、たかの友梨ビューティクリニック「恋する白肌」CMソング)
8.AUDIENCE 作曲:D・A・I/編曲:HΛL(18thシングル)
9.SEASONS 作曲:D・A・I/編曲:鈴木直人(16thシングル、フジテレビ系ドラマ『天気予報の恋人』主題歌)
10.teddy bear 作曲:D・A・I/編曲:小林信吾
11.Key 〜eternal tie ver.〜 作曲:多胡邦夫/編曲:鈴木直人
12.girlish 作曲:星野靖彦/編曲:小林信吾
「Duty」の歌詞に迫る
未来にあると思い込んでいるけど実は過去にあるものとは?
誰もが探して 欲しがっているもの
「それ」はいつかの 未来にあると
僕も皆も 思い込んでいるよね
なのにねまさか過去にあるだなんて
一体どれ程の人間(ヒト)気付けるだろう
予想もつかない
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=65871
まず思うのは「それ」とは何でしょうか。希望、不安、愛、別れ。過去や未来について歌われているので、何か人生に関係することと推測できそうです。
人間と書いて「ヒト」と読むのは、とても浜崎さんらしい歌詞ですね。ヒトとカタカナで記載することで、どこか無機質な、「他人」「知らない集団や組織」という感じが出ています。
「Duty」義務を感じているからこそ知りたくなかった
確かにひとつの時代が終わるのを
僕はこの目で見たよ
だけど次が自分の番だって事は
知りたくなかったんだ
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=65871
ここは、ブログや掲示板等でも様々な憶測が飛び交っている歌詞です。
ひとつの時代が終わり「自分の番」が来た、という風に読めるため、ひとつの時代とはもしかしてあの女性アーティストのことを言っているの?など意地悪な憶測をする人もいました。
ただ、ここでは、タイトルにもなっている「Duty」=義務、というところから紐解いていきましょう。
「自分の番だという事を知りたくなかった」ということは、時代を背負って生きていくことが本当に自分にできるのだろうかと不安を覚えているのではないでしょうか。
この頃の浜崎さんは、実力、記録ともに国民的大スターの地位を築き上げていますが、それと同時に自分の世間への影響力についても実感したのかもしれません。
そして、そんな立場にいる自分だからこそ発生する「義務」「責任」を感じ始めていたのではないでしょうか。