いよいよクライマックスの歌詞になります。

ここに息衝いている言葉の力強さに驚かされるでしょう。

甲本ヒロトもザ・クロマニヨンズもともにエイトビートと一緒に心中してやるくらいの勢いを見せます。

人生の芯としてビートが貫徹している状況を歌うのです。

実際にザ・クロマニヨンズの楽曲はどれもプリミティブなロックンロールに忠実な印象があります。

ときには憂いてみせたブルーハーツやTHE HIGH-LOWSとは違うのです。

甲本ヒロトと真島昌利は複雑ささえあったTHE HIGH-LOWSを解散して次のステップに向かいました。

ひたすらロックンロールに徹するその姿にリスナーは狂喜したものです。

2006年のデビューからその音楽性はほとんど変わりません。

原始的なロックンロールへ向かうことが彼らにとっての進化だったのです。

ブルーハーツもTHE HIGH-LOWSももちろん偉大なバンドでした。

このふたつのバンドでは楽曲よりも歌詞に耳がいったかもしれません。

しかしザ・クロマニヨンズ安心して縦ノリで身体を動かしながら楽しむ音楽を届けてくれます。

もちろんザ・クロマニヨンズの歌詞にも大きな意味があるのです。

ただ歌詞に注意を傾けるよりもこのエイトビートを感じて欲しいと願っている感じがします。

彼らの快進撃はまだまだ続いていくでしょう。

人生すべてをこのバンドに賭けているのではないかと思わせる本気さを感じずにはいられません。

この安定感はブルーハーツやTHE HIGH-LOWSにはなかったものです。

特に様々な音楽に挑戦したTHE HIGH-LOWSとの違いが際立ちます。

僕が好きなものはパンク・ロックだからここで骨を埋めてもよいと歌っているようです。

甲本ヒロトも真島昌利も多彩な表現ができる人であるのにエイトビートにこだわり続けるのです。

そしてその思いを人生総体への機動力にして邁進し続けます。

これこそがロックンロールに殉じる男たちの美学なのでしょう。

「エイトビート」にはシンプルな公式MVがあります。

ブルース・ハープをくわえた甲本ヒロトを筆頭にひたすら演奏するだけというMVです。

そこには目を引くドラマはないかのように思えるでしょう。

しかし彼らがそこにいてビートを刻む姿に生き様が滲んでいます。

特別なロックンローラーたちが繰り出す極上のロック・ミュージック。

やはり彼らに一生ついて行きたいと願う人がいっぱいいます。

学生時代にバンドを組んでいたという人の中には彼らの楽曲をコピーしていた人も多いはずです。

甲本ヒロトや真島昌利は青春の記憶の中に必ずいる人というイメージさえ湧きます。

エイトビート

叶うならば身体を動かしてライブ会場で聴きたいものでしょう。

突き刺さる言葉に胸を熱くしながら飛び跳ねていたいと思わせる名曲です。

これほど魅力的な曲を聴くとロックは本当に死んだのか疑わしいと思わされます。

実際にザ・クロマニヨンズの音楽の中でロックは生き続けているのです。

呼吸をとめてなるものか

出典: エイトビート/作詞:甲本ヒロト 作曲:甲本ヒロト

この言葉はロックそのものの叫びなのです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

OTOKAKEと甲本ヒロトの軌跡

ザ・クロマニヨンズ【エイトビート】歌詞の意味を徹底解釈!エイトビートに刻まれた意思と決意を読み解くの画像

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日曜日よりの使者

THE HIGH-LOWSの代名詞的な名曲です。

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