初恋の相手は宝石

僕の最良の日々がきました

BUMP OF CHICKEN【新世界】歌詞の意味を徹底解釈!貰った「意味」って何?君の存在を紐解くの画像

ハズレくじばかりでも 君といる僕が一等賞
僕はこれが良いんだ 何と比べても負けないんだ

出典: 新世界/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara

僕はこれまで見たように成績優秀な学生ではありません。

学校生活で大活躍している訳でもなさそうです。

藤原基央はごく平均的な男子学生を主人公に据えました。

それならばこの恋もありふれたものでしょうか。

他人にとってはどこにでもある恋と評価されても仕方ないでしょう。

私たちは他人の恋にそれほどに親身にはなれませんのでこうした発想をしてしまいます。

しかし恋の当事者にとってパートナーはかけがえのない人です。

世界中を敵に回しても僕はこの恋を貫くくらいの騎士道精神だって覚醒めます。

さらに初めての恋であるならば、その意味はさらに重くなるのです。

僕は君のスペシャルな存在感に圧倒されて舞い上がります。

君といるときだけは僕だって特別になれるとさえ勘違いするのです。

この錯覚こそを大事にして欲しいでしょう。

初恋は一回性のものですから、この先の人生に二度は訪れません。

僕はいまこそが無敵な状態だと自覚するのです。

屋根まで飛んで消えてしまうかな

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世界はシャボン玉で 運良く消えていないだけ
すぐ素直になれるよ それが出来るように出来ている

出典: 新世界/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara

泡というものの表層は虹色をしています。

しかしその存在の根拠はあまりにも儚いものでしょう。

藤原基央は僕の口を借りて世界をそうした泡のようだと喩えます。

だからこそ世界は屋根まで飛んで壊れて消えそうです。

ならばかろうじていまこの世界があるのはラッキーなことでしょう。

その幸福感をいまこそ感じたいという思いを僕は君に伝えます。

さらにいえば率直に生きることなんて造作もないことだと歌うのです。

僕は初恋が呼び込んだ万能感で胸をいっぱいにさせています。

だからこそ不可能なことなどないといい切るのです。

若さというものの素晴らしさがここにあります。

大人になる過程で挫折することがあるでしょう。

とはいえ僕はそうした不安の欠片もないのです。

君の存在に気付いた自分の才能というものが特別であることに浮かれきります。

いつか泡は弾けるかもしれませんが、それまでは美しさに注目しましょう。

深まる愛の先で

世界すべてを快晴にするくらい

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天気予報どんな時も 僕は晴れ 君が太陽
この体 抜け殻になる日まで 抱きしめるよ
ベイビーアイラブユーだぜ ベイビーアイラブユーだ
君と会った時 僕の今日までが意味を貰ったよ

出典: 新世界/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara

天気がいいのは僕が能天気だからかもしれません。

そう思わせるだけの軽妙さがあふれまくっています。

どうぞ初恋の相手を思い出してください。

彼・彼女こそが私たちにとっての陽射しであった日々を思い返しましょう。

いま初恋の最中の人はどうか相手を大切にしてください。

そのまばゆさの恩恵を浴びられる時間は思いの外に短いからです。

僕はこうしたアドバイスなど要らないくらいに初恋を愉しんでいます。

さらに大事なことですが僕はこの時期にときを同じくして自意識というものを強固にするのです。

自意識の地盤が軟弱なときは自分の存在意義など考えたこともないでしょう。

しかし僕にも恋の季節が来ました。

ああ、自分というものは誰かを愛するために生まれてきたのだと気付くのです。

ぼくの人生が意味を持ったのは君への、もしくは他者への愛情が芽生えた瞬間といえます。

誰かを愛することの歓びというもの。

人というものには幸福追求権があります。

その中でも最たるものが愛というものによって誰かと幸福になる権利です。

恋や愛の歓びというものこそが私たちを突き動かす第一義的なものでしょう。

誰かを愛せたことで私たちは自分の人生にも意味があると教えてもらえます。

その意味とは大きな愛というものから小さな私たちに贈られるプレゼントのようなものです。

僕なりの不安との決着は

BUMP OF CHICKEN【新世界】歌詞の意味を徹底解釈!貰った「意味」って何?君の存在を紐解くの画像

もう一度眠ったら 起きられないかも
今が輝くのは きっと そういう仕掛け
もう一度起きたら 君がいないかも
声を聞かせてよ
ベイビーアイラブユーだぜ

出典: 新世界/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara

藤原基央は僕の口を借りて初恋の儚さについてもきちんと歌います。

ただ、本来ならば初恋の儚さというものは破綻してから気付くものです。

藤原基央はもちろん初恋など何十年前に済ませています。

そのために僕に初恋の危うさについて語らせざるをえません。

また、初恋というものの危うさは私たちを不安にもさせました。

自分の気持ちが実らなくなったらどうしようという思いを抱え込みます。

そうした気持ちを大事にしすぎて初恋の相手には告白もできなかったと後悔する人も多いでしょう。

いま初恋の最中の人は結果を恐れずに思いを伝えた方がいいです。

もちろん告白までには道筋が必要であります。

その道筋の見極めこそが難しいでしょう。

しかしこうした葛藤の中で成長すればその経験はいつか実ります。

というのも多くの初恋はいつか破綻するのです。

「新世界」の僕も朧気な不安に苛まれています。

最後に 初恋と未来は

諍いを乗り越えられるといいけれど