独特な世界観・歌声が人気
ボーカル、キーボード、ギターで構成された4人組バンドGARNET CROW。
淡々としつつ繊細で可憐なボーカル、中村由利の歌声。
キーボードのAZUKI七が生み出す情調的な心惹かれる歌詞が魅力。
全体的に個性的でミステリアスな雰囲気を放つ実力派バンドです。
名探偵コナン主題歌として話題に
数々の名曲
2000年に発売の『Mysterious Eyes』は読売テレビ・日本テレビ系列「名探偵コナン」のオープニング曲に選出。
『忘れ咲き』はエンディングソングに
今回紹介する『忘れ咲き』。
エンディング曲として起用されています。
穏やかかつ非常に優しい歌声で、全体的に低音のゆったりとした曲調となっています。
それでは、さっそく歌詞の意味・世界観に触れていきましょう。
少年少女の頃の思い出
ふと過去を思い出す瞬間
気づけば懐かしい川原に来てみたり
昨日みた夢の続き想像してたり
出典: 忘れ咲き/作詞:AZUKI七 作曲:中村由利
ふとした時に過去を思い返し、浸りたくなるときはありませんか。
過去によく遊んだ川原を久しぶりに訪れる私。
そこで過ごした幼い日の思い出を、静かに振り返ります。
続きを想像した夢とはどんな夢だったのでしょうか。
おそらく、川原に訪れた思い出と関係のある、幼いころの記憶と思われます。
続きを想像ということは、こうだったら…という、もしもの未来を考えているのではないでしょうか。
妙に大人びた君に照れしまったあの日
あの日少年の君が大人びてみえて
さよならも言えず傘に隠れた
出典: 忘れ咲き/作詞:AZUKI七 作曲:中村由利
そこで私が思い出したのが、少年だったときの君。
幼馴染の男の子でしょうか。
帰り道の別れ場所での、ほろ苦く甘い思い出。
なんだか突然大人っぽく見えた君に照れてしまい、何も言えなかった私。
大人っぽくという言葉は単に言葉そのままの意味だけではないでしょう。
おそらく、私が突然君を「異性」として意識してしまったことを表しているといえます。
今までは仲良く遊んでいるただの友達だったのに、突然成長してかっこよくなってしまった君。
思わずそんな君に照れて傘で自分を隠してしまう私のいじらしさに、若気の至り(青春)を感じる場面。
この思い出を川原でしみじみと私は思い出していたのでした。