糸色望(CV:神谷浩史)【暗闇心中相思相愛】歌詞の意味解釈！なぜ死を望む？ブラックユーモアな絶望とは

2005年からマンガの連載が始まった絶望先生。

懺・さよなら絶望先生のエンディングテーマとなっています。

CVを担当する神谷浩史さんの甘く儚げな歌声が印象的な曲です。

絶望先生のアンニュイな世界観を映し出す【暗闇心中相思相愛】。

死を渇望する歌詞の意味を紐解いていきましょう。

【暗闇心中相思相愛】はシングル版として、カップリング曲があります。

劇中キャラクターの木村カエレ(CV:小林ゆう)が歌う【プライベイトレッスン】です。

銀魂から進撃の巨人まで様々な作品に出演する小林ゆうさん。

高飛車なのに不思議と外国語は喋れない。

アンバランスな性格の木村カエレを姉御肌な声質が見事にマッチしています。

【暗闇心中相思相愛】は「恋人と心中したい女性」を主人公として描いています。

絶望先生の主人公の糸色望は男性なので「なぜ？」と思うかもしれません。

あえて女性を選ぶ理由。

読んでいただければ自ずと分かるはずです。

心中するからには、何らかの理由があるはずです。

現代ならともかく、絶望先生の背景自体はおそらく明治〜大正周辺。

当時は恐らくお見合いが主流だったのではないでしょうか。

好きな人がいるのに、一緒になることが出来ない。

どうして親の意見で嫁がないといけないのか？

ストレスとジレンマからこっそり夜逃げするように駆け落ちを画策します。

人に見つからないように、静かに列車がくるのを待っています。

駆け落ちの準備をしていざ決行しようとする主人公。

特別な思い入れのあるものも無いし、衣服だけあれば十分。

「これが自分の集大成か」

軽いスーツケースを眺めながらそんな自虐する様を描いています。

何も持っていないかもしれない。

それでも、一生を添い遂げたい伴侶がいる。

駅のホームで不安に打ちひしがれながらも、希望を感じる一節です。