今まで解釈してきた歌詞は全て主人公の心情や状況が書かれていました。
1人称視点で書かれていたのに対し、サビからは主人公を客観的に見たような3人称視点になっています。
迷妄女子
出典: 被害妄想携帯女子(笑)/作詞:スズム 作曲:ギガP
上記の言葉は心の迷いや考え方が間違っているという意味です。
間違った考え方を持っている女の子。
この言葉が主人公を指すのならば、恨まれている男性も本当に最低な人なのか怪しくなります。
主人公側から見ると軟派で色んな女性と関係をもっている人というイメージ。
もしこれが主人公の思い込みで逆恨みのようになっているのなら…。
2行目の歌詞を見ても主人公が悪くないとは言い切れない雰囲気になっています。
そして3行目の歌詞の最初の一言。
この一言は自分の中で思い当たる節がなければ、出てこない言葉ではないでしょうか。
まるで自分が正しいと言い聞かせているようです。
新しいターゲット
その人はやっぱり嘘つきで「男性とか全然信じない」
誰に言うでも無い独り言を翳しちゃうbakabaka
出典: 被害妄想携帯女子(笑)/作詞:スズム 作曲:ギガP
嘘をついたことがないという人は、おそらくいないのではないでしょうか。
誰しも大小あるかと思いますが、嘘をついた経験はあるはず。
中でも自分を良く見せようとして、しょうもない嘘をついた経験などありませんか。
歌詞1行目はそんな軽い感じのものだったのかもしれません。
しかし自分の世界の中で善悪の線引きをしている主人公にとっては、そんな小さな嘘も見逃せない様子。
2行目の歌詞は、SNS等でよくみかけることがあります。
あえて特定の人を指定せず、多くの人に当てはまりそうな不満を言う。
その不満に共感して賛同してくれる人もいるでしょう。
中にはひょっとして自分のことかな、と思って行動を改めてくれる人もいるかもしれません。
賛成してくれたら自分の言っていることは正しいと自信がつきます。
行動を改めてくれたら不満がなくなるので万々歳です。
しかし2行目の歌詞の最後には、その行動を貶しているような言葉があります。
少なくとも主人公は、こんな回りくどい方法をよく思っていないようです。
主人公は悪い人をあぶり出してくれるスマホを持っているので、からかいたくなったのかもしれません。
「良い人」の皮を被って
また鳴る携帯 今度はあの人に 馬面なのにスター面さん
たらし込んで私も呼んでさ 乙女心食い物にしてた
出典: 被害妄想携帯女子(笑)/作詞:スズム 作曲:ギガP
やはり主人公が貶めたいと思う人は恋愛面で緩い人のようです。
2行目の歌詞でターゲットにされている男性の特徴が分かります。
主人公自身も罠にかかったように男性の元へ近づこうとしているのでしょうか。
恋愛関連で辛い目にあったから、敏感に反応してしまう気持ちは共感できます。
しかしこの歌詞の主人公の場合、少々行動が行き過ぎている様子。
1番目の歌詞でターゲットになっていた男性もその後どうなってしまったのか気になるところです。
スマホはすぐにSNSを使って情報を拡散することができます。
1番目の男性はアーティスト活動をしていたので、ひょっとすると女性関連のことをバラされたのかもしれません。
社会的に殺されてしまったら、どんなに素敵な作品を発表しても人の心に響かないでしょう。
ましてや主人公が語っていること全てが真実とは限りません。
タイトルにもつけられているように「被害妄想」なだけかもしれないのです。
真実はなに?
迷妄女子今日も歩んでく 怪しげな携帯握って
道義だと自身 棚に上げたエゴイズムとクソスタンス
真実と妄信 ハマり込み 粗探し鬼捜しで 隠れんぼ 開催
Re;Re;「本当の嘘つきはどこの誰だろうね?」
出典: 被害妄想携帯女子(笑)/作詞:スズム 作曲:ギガP
自分が正しいと思い込んでいる主人公はターゲットが悪だと思い込んでいます。
しかし歌詞の1行目や3行目に書かれているように、主人公は思い込みの強い人です。
本当に主人公が悪を成敗しているのでしょうか。
歌詞3行目の後半部分は良い人のようには書かれていないように感じます。
遊びに例えられていることから、相手の弱みを握って追い詰めているのを楽しんでいるようです。
そして最後の行の歌詞。
自分は白だと思い込んでいる主人公に、問いかけています。
このような返信がくると、自分が悪いのか?という考えに至りそうですが…。
思い込みの激しい主人公ですから、自分が黒だとは考えられなかったのでしょう。
隠された真相
もういいかい? まだだよ あー見つけた
「貴方だけは絶対に。ーーーに。」
『許さないよ』
出典: 被害妄想携帯女子(笑)/作詞:スズム 作曲:ギガP
ここの歌詞は非常に謎が多い部分です。
歌詞の1行目を見るとターゲットの男性を追い詰めている様子だと分かります。
1つ前の歌詞で遊びに例えている部分があったので、主人公はこの時も追い詰めて楽しんでいたのでしょう。
2行目のセリフ部分は歌詞の流れからして、主人公のものと考えるのがしっくりきます。
追い詰めたターゲットに恨み言を言っているイメージです。
最後の行の歌詞はかぎかっこも二重かっこになっており、区別されている様子。
かっこを分けているので、1つめのセリフの人物とは違う人だという解釈もできます。
主人公やターゲットとは別の新しい人物か。
もしくは主人公に復讐された元ターゲットだった人からのものかもしれません。
最後は自分に返ってくる
迷妄女子今日も歩んでく 正義とか体裁気にして
被害者と自身 棚に上げたエゴイズムとクソスタンス
嘘探し携帯鳴り響く「次は誰?」 テンションあげぽよ
通達に混乱
Re;Re;Re;Re;「私じゃない何でただの被害者なのに」
Re;Re;Re;「貴方が嘘つきだ。死んじゃえ。byebye」
出典: 被害妄想携帯女子(笑)/作詞:スズム 作曲:ギガP