Aimer「凍えそうな季節から」
Aimerといえば、抜群の歌唱力とその深みのあるハスキーボイスで唯一無二の存在感を誇るアーティストです。
そんなAimerの楽曲はバラード曲が多いわけですが、今回はそんなバラード曲の中でも毛色の違う「凍えそうな季節から」について紹介します。
この曲はどのようなメッセージが込められているのでしょうか。
ロックバラード調の曲
Aimerの楽曲にはしっとりとしたバラードが多いのが特徴ですが、今回の曲はアップテンポなロックバラードに仕上がっています。
それでいてAimerの楽曲らしい繊細さも健在なのでいつもの彼女の楽曲とはまた違った良さを感じることができるでしょう。
イントロから心奪われる楽曲で、サビに入ると一気に躍動感が増すので全体を通して楽しめる楽曲です。
Aimerの声とウィンターソングの相性が良い
「夜」をテーマにした楽曲を数多く発表してきているAimerですが、今回の曲は真冬の印象の強いウィンターソングとなっています。
Aimerのウィンターソングには「雪の降る街」や「everlasting snow」などがありますが、どちらも温かみのあるメロディーラインが特徴です。
対して今回の「凍えそうな季節から」はロック調の曲がより悲しさや儚さ、切なさを増大させるような印象の異なる楽曲に仕上がっています。
人気ドラマ「奪い愛、冬」主題歌
「凍えそうな季節から」は金曜ナイトドラマとして人気を博した「奪い愛、冬」の主題歌として起用されました。
このドラマでは4人の男女の禁断の愛が描かれており、深夜帯のドラマとしては高い平均視聴率8.0%を叩き出すなど、女性を中心に高い支持を得ています。
そしてこのドラマの雰囲気にぴったりな「凍えそうな季節から」も人気を底上げし、放送終了後も視聴者に余韻を残すようなドラマとして有終の美をかざりました。
MVには倉科カナが出演
「凍えそうな季節から」はこれまでのAimerの楽曲のMVのようにモデルさんを起用しているわけではありません。
この曲ではテレビドラマや映画などで活躍する人気女優「倉科カナ」をキャストに迎えて撮影されています。
実力派の女優ならではの繊細な表情の変化と楽曲が相まって、今までのMVとは少し違う魅力を感じることができるのが大きなポイントです。
ドラマの世界観と合わせて楽しめる
MVに出演している倉科カナは、このドラマが主題歌として起用された「奪い愛、冬」のメインキャストとして出演しています。
その関係もあってMVの出演が実現したのだとは思いますが、ドラマの主演女優が主題歌のMVに出るとドラマ、楽曲ともに人気が高まる傾向にあります。
過去にも、火曜ドラマ「あなたのことはそれほど」に出演した波瑠が主題歌の「CQCQ(神様、僕は気づいてしまった)」のMVに出演したことで話題にもなりました。
「凍えそう」な表現が魅力
MVでは、ところどころにタイトルにも入っている「凍えそうな」表現が出てきます。
例えばりんごが凍っていく様子や回っていたレコードが凍りついていく様子、また出演している倉科カナの吐息が白くなっている場面などです。
「奪い愛、冬」ではもつれ合う男女の関係が描かれているわけですが、そうした悲しい物語と「凍りつく」という表現がうまく合っているように感じます。