小説と音楽の化学反応
「流星コーリングプロジェクト」は、WEAVERの手による小説と音楽が化学反応を起こす新しいエンターテインメントです。
小説執筆とそれに合わせた楽曲制作を、すべてWEAVERが手がけているということにまず驚きます。
ふだんから作詞を手がけているメンバーが書く小説は、楽曲にどのような影響を与えているのでしょうか。
他のバンドでは見ることができない、オリジナリティあふれるプロジェクトなのは間違いありません。
小説「流星コーリング」やオリジナルアルバムの発売日などは、公式サイトをぜひチェックしてみてくださいね。
WEAVERのファンにとっては、嬉しいお知らせが盛りだくさんですよ!
WEAVER 流星コーリング
すごろくにたとえたリリックビデオ
「Loop the night」のリリックビデオは、ループする日をすごろくやボードゲームにたとえて表現しています。
特に印象的なのは「∞(無限)」のマークがあちこちに散りばめられているところです。
男女が手を合わせて∞のマークを作ったり、歌詞が∞の形に沿って映し出されたりなど、まるでループする世界を楽しんでいるかのよう。
他にもUターンのマークが出て振り出しに戻ったり、時計の針が逆再生したりと、時間軸がずれていく様子が丁寧に描かれています。
第1弾、第2弾のリリックビデオとはちょっと違う雰囲気を持つ、独特の世界観を持った作品です。
「Loop the night」の歌詞解釈
たとえば「Shine」や「66番目の汽車に乗って」など、もともとWEAVERの曲には「夜空」や「星」といった天体に関する言葉が多いです。
「Loop the night」は高校の天文部を舞台とした小説とリンクしています。
そのため、この曲にも「月」や「星」というフレーズが使われているのが特徴です。
では「夜をループする」とはどういうことなのか、歌詞の意味を紐解いていきましょう。
同じ日を何度も繰り返したい
月が綺麗な夜道
月灯りが僕ら照らしていた
線路沿いの道を歩いていた
午前二時 風は西
出典: Loop the night/作詞:河邊徹 作曲:杉本雄治
このシーンからわかることは、たった3つです。
月が綺麗な夜中に、二人で外を歩いていて、風が少しある。
これだけの描写ですが、物語の始まりを予感させます。
こんな夜中に、二人はどこへ向かおうとしているのでしょうか。
ループしはじめた世界
星が綺麗と君は言った
見上げる横顔が綺麗だった
全てが 昨日見た世界
出典: Loop the night/作詞:河邊徹 作曲:杉本雄治
どうやら二人は、夜空の星を見に来たようです。
小説の中にも同じ場面が出てきます。
月が綺麗に見えているということは、星もさぞ綺麗に見えることでしょう。
そして歌詞3行目のフレーズに注目してみてください。
そう、ここからすでに世界がループしはじめているのです。