「RISE」のMV解説!

MADKID【RISE】MVを解説!疾走感あふれるダンスに注目!アニメ「盾の勇者の成り上がり」OP曲の画像

MADKIDのメジャー3作目のシングル「RISE」。

アニメ「盾の勇者の成り上がり」のOP曲として、主人公・尚文の姿に重なることが話題になりました。

第1期
オープニングテーマ
「RISE」(第1話 - 第12話)
作詞・作曲・歌 - MADKID / 編曲 - MADKID、北浦正尚
第1話では本編後に挿入された。第20話では挿入歌として使用された。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/盾の勇者の成り上がり

今回はMVの背景やシチュエーション、色の変化などを基にMVを徹底解説します!

シチュエーションから読み取る「RISE」

MADKIDの数ある楽曲の中で、ロックテイストなのは今回の「RISE」が初めてでしょう。

アグレッシブなサウンドに乗って疾走する歌詞に描かれているのは「迷い」です。

生きていく中で迷いが生じない人はいません。

「自分らしさとは何なのか」

迷いながら、壁に阻まれながらも答えを探そうとするのが「自分らしさ・人間らしさ」ではないでしょうか。

自分らしさを探すための激しい戦いが、今幕を開けます。

ダンスフロア(メインとなる広い部屋)の「光」

光 見つけた 空白の時間
迷い込んだ 宙吊りの世界
信じられる答え 探し求めて
ただ彷徨ってる

出典: RISE/作詞:MADKID 作曲:MADKID

青白い部屋の中で踊るメンバーが映し出されますが、すぐに目が行く部分があります。

それは「光」です。

後方の2階からはピンクと紫色が混ざりあった妖艶な光。

そして右の手前からはどこかに繋がっているかのような妙に現実的な光が差しています。

また、序盤の歌詞にも「光」という言葉が出てきます。

光の色や位置が持つ意味とは

この歌詞と光の色や位置を総合して、2つの光の意味を考えてみましょう。

まずは後方上部の光。

色は紫色がかってみえますが、部屋全体が青ですので光自体は赤なのかもしれません。

赤は熱を思わせる色。あの場所からは熱い何かが放たれているのです。

2階へは階段で上れるようですが、あの光に触れられるかどうかは分かりません。

つまりこの光は、夢や目標といった「努力なくして手に入らないもの」を表していると推測できます。

それを裏付けるかのように、両手をふらりと挙げるダンスのモーションも入っていますね。

続いて右手前の光。

特に色もなく、青い部屋とこの光の先は全く別の世界が広がっているように思えます。

おそらくこの光の意味は出口やゴールでしょう。

青い光の影響を全く受けない色のない光に彼らは見向きもせず踊っています。

歌詞の中にある「光」は手前の光ではなく、赤い光を指しているのではないでしょうか。

まだ出口は分からず、ただ熱い希望を抱いたばかりなのだと読み取れます。

また、これだけの広い空間がありながら、メンバーが踊るのはごく小さな範囲です。

2つの光、2つの空間。この曲は何かの「対比」をテーマにしているのだと考察できます。

椅子のある部屋で座る?座らない?

イントロから映し出されるのは、椅子が一脚だけ置いてある部屋です。

壁はコンクリートのような素材で、とても冷たい印象を受けます。

椅子がある場所に向けて白っぽい光が高い位置から差していますが、それ以外何もありません。

そしてダンスフロアーにはメンバーが全員揃っているのに対して、この部屋はたったひとりです。

椅子は「座る」ために作られますが、出口を探すなら座っていないで動かねばなりません。

しかし映像の中では立っているメンバー、座っているメンバーどちらもいます。

出口が見えたとしても、そこに向かうかどうかを決めるのは自分自身

そんな意味が読み取れます。

ダンスの激しさの意味とは

薄暗くて椅子しかない場所から連想できるのが「牢屋」ではないでしょうか。

抜け出せない環境に閉じ込められているような印象も受けるのです。

その印象をより強めるのが、メンバーのもがき苦しむようなダンス

現状から脱出できないまま苦しんでいる様子を表現していると読み取れます。

楽曲中に挟み込まれるこの部屋のシーンだけに着目してみてください。

曲が進むにつれてダンスが激しくなっているのが分かります。

これは何を表しているのでしょうか。

出口に繋がる道は一本道とは限りません。途中にいくつもの困難が待ち受けている可能性もあります。

激しさを増していくダンスは、出口に向かって歩き始めたことを表現しているのではないでしょうか。

明確な目的ができ、自分の殻を破るかのごとくダンスが激しくなっていきます。

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