昨日はクルマの中で寝た
あの娘と手をつないで
市営グランドの駐車場 OH
二人で毛布にくるまって
カーラジオからスローバラード
夜霧が窓をつつんで
悪い予感のかけらもないさ
出典: スローバラード/作詞:忌野清志郎 作曲:みかん
どこかへ出かけた後なのか、それともここが目的地だったのか。
二人は手をつないで一つの毛布にくるまって夜を過ごします。
夜霧に包まれた二人はまるで、世界にたった二人だけのよう、そしてカーラジオからはスローバラード。
ささやかな幸せという言葉がぴったり来るようなこの時間。
悪い予感なんて全くよぎらないほどの幸せな時間を過ごしていました。
あの娘の寝言
あの娘のねごとを聞いたよ
ほんとさ 確かに聞いたんだ
出典: スローバラード/作詞:忌野清志郎 作曲:みかん
どんな幸せなねごとだったんだろう、と思いますよね。
だけどそのあとに続く歌詞は、「確かに聞いたんだ」と続きます。
悪い予感のかけらもなかったはずなのに、と続きそうな歌詞。
きっとこの時あの娘がつぶやいたねごとは他に想う人がいることを指すようなことだったのではないでしょうか。
聞き流してもいいはずなのに、「確かに聞いたんだ」と自分に言い聞かせる夜。
スローバラードが切なく響きます。
ぼくら夢を見たのさ
ぼくら夢を見たのさ
とってもよく似た夢を
出典: スローバラード/作詞:忌野清志郎 作曲:みかん
悪い予感のかけらもない、そんなすてきな夜にこんなことあり得るはずがない。
そうだ、これは夢だ。とってもよく似た夢を二人で見ただけだ、そう思うことにしました。
手をつないで毛布にくるまる二人は、恐らくプラトニックな夜を過ごしたのでしょう。
だからこそ、余計にそう思いたくなる、そんな切ないスローバラード、それがこの曲なのです。
実話をもとに作られた歌だった
実はこの歌は実話を元に作られたそうです。
車が故障して市営駐車場に停めた車の中で寝ていると、警察官に声をかけられて起こされてムカついた。
そんな怒りを元に書き上げた歌詞を”みかん”に見せ、助言もあってバラードの歌詞に書き換えたという話があります。
”みかん”が実在するのかについては諸説あるようなので、ここでは触れるのはやめておきます。
こんな経験からこんなにステキな曲ができてしまうなんで、彼の才能が光る一曲です。
コードをチェック
歌い出しのコードをチェック
G Em
昨日はクルマの中で寝た
C D G D
あの娘と手をつないで
G Em
市営グランドの駐車場
C D G G7 B
二人で毛布にくるまって
出典: http://www.ufret.jp/song.php?data=9624
アルペジオで弾けたらかっこいいですね。
アルペジオが難しいという人は3拍子のワルツのリズムを意識しながらストロークすると雰囲気が出やすいかもしれません。
いい曲に出会うとつい、カバーしてみたくなりますよね。
是非チャレンジしてみてくださいね。
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