迷い込み 戸惑う季節越えたら 笑みと笑み結び付けるため
探し続けてゆく 永遠(とわ)の絆を

出典: 君のうた/作詞:多田慎也・A.K.Janeway 作曲:ASIL

「戸惑う季節」とあるように、誰だって生きていれば悩むことはあります。

このドラマの主人公の高円寺達也だってそうです。

加瀬トキワという頼もしい助手がいても、深く悩むシーンは出てきます。

それでも、毎回ドラマの最後では前向きな結末を迎えることが多いのです。

きっと高円寺達也が飼い主さんとペットの幸せ(=笑みと笑み)をいつも本気で探しているからなのでしょう。

例え、そのペットが亡くなったとしても飼い主さんとは「永遠の絆」で結ばれている。

そんな心温まるメッセージが込められているように感じられます。

「虹の橋」に込められている意味が感動的…!

(※)歩き出す 明日は僕らで描こう 涙に暮れたとしても塗り変えてゆく
強さ教えてくれた 君の温もりを
追いかけて 果てない未来へ繋がる
いつか巡り逢える虹の橋で 同じ夢を見よう

出典: 君のうた/作詞:多田慎也・A.K.Janeway 作曲:ASIL

「涙で暮れたとしても」の部分も、ドラマの内容を連想することができます。

動物病院にやって来る動物たちは怪我や病気で苦しんでいます。

だから不安で涙に暮れる飼い主さんもいるのです。

しかし、最終的には高円寺達也の治療によって希望ある未来へと踏み出しています。

「いつか巡り逢える虹の橋」とは、ドラマにも登場する「虹の橋の詩」を指しています。

「虹の橋の詩」とは、1980年頃から実際に語り継がれているペットに関する詩です。

詩の内容を要約すると、以下の通りになります。

亡くなったペットの魂が、虹の橋のたもとにある一面に緑の草原が広がる楽園に行き、そこで元の飼い主を待っていると、うたっている。そして彼らの飼い主がまた世を去った日、この場所でペットと人々は再会し、虹の橋を共にわたって、天国へと入って行くと信じられている。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/虹の橋_(詩)

ペットを亡くしたことのある飼い主さんにとっては希望のある言葉ですね…!

「虹の橋の詩」を実際に読んで大泣きした人もきっと多いはず。

最愛のペットを亡くしたとしても、死後の世界でいつかまた必ず会える。

そんな感動的な言い伝えが、この歌詞の中に含まれているのです。

2番~ラストの歌詞

ドラマのあるシーンを描いている!?

重ねた手と手 伝わる 小さく確かな鼓動
そばにいる この瞬間きっと何より愛しい

出典: 君のうた/作詞:多田慎也・A.K.Janeway 作曲:ASIL

2番の冒頭では誰かと手を重ねている様子が描かれていますね。

これは筆者の勝手な推測ではありますが、ドラマのあるシーンを描いていると感じられました。

そのあるシーンとは、高円寺達也が診察前や手術前に飼い主さんとコミュニケーションをとるシーンです。

高円寺達也の動物病院には、悲しい気持ちを抱えた飼い主さんが毎回やってきます。

大事なペットを治してほしい。

どうか早く元気にしてほしい。

そんな切実な思いを持った飼い主さんの手をとって、毎回必ずこんな台詞を言うのです。

「○○さん(飼い主さんの名前)の気持ちは受け取りました」と。

そして、預かったペットのそばにいて必死に手術や治療を行うのです。

そんな高円寺達也の熱い気持ちをここの部分で描いているのではないでしょうか。

「見慣れた小径」ってどこのこと?

見慣れた小径(こみち)駆け抜け 雨跡の空模様
散りばめた 宝石のよう見上げてた

出典: 君のうた/作詞:多田慎也・A.K.Janeway 作曲:ASIL

「見慣れた小径(こみち)」とは、東京の神楽坂のことを指しているのでしょう。

というのも、高円寺達也の動物病院は東京の神楽坂にあるという設定になっています。

そして、当然ドラマの撮影も神楽坂で行われているのです。

神楽坂といえば、石畳の道が続いている情緒溢れるスポットとして知られています。

そんな神楽坂での雨上がりの風景を、この部分の歌詞で描いているのでしょう。

「星のない夜」が指すものとは

星のない夜が訪れても こころ灯し約束しよう
どんなときも守り抜く その笑顔を

出典: 君のうた/作詞:多田慎也・A.K.Janeway 作曲:ASIL

「星のない夜」とは、不安を抱えた飼い主さんの心を指しているのでしょう。

しかし、高円寺達也はそんな飼い主さんの不安をなくせるよう約束して励まします。

飼い主さんの笑顔が失われることのないよう、精一杯できるだけのことをするのです。

飼い主さんやペットのことを大切に思っていることがこの歌詞から伝わってきますね。