キミが扉の鍵となる
つかまえていてね いつまでも
誰にも心を 開けなくて
出典: 作詞:河村隆一 作曲:河村隆一、吉田美智子
“いつまでも”という言葉があります。
限界のない時に使う言葉でしょう。
そして、心を開こうと思っていない相手に使う言葉でしょうか?
それは少しずつかもしれませんが、彼は自ら心の扉を開きたいという意思があるのでは?と感じられました。
他の人が持つ鍵では、彼の心の扉のロックを解除することはできませんでした。
しかし、いつまでも一緒にいたいと思わせる彼女に出会い、扉の奥にあるガラスの心までも動き出したのです。
つかまえていようorつかまえていて
LUNA SEAの楽曲も含め、“つかまえていよう”や“離さない”という表現は多々見られました。
しかしこの楽曲では受け身のような表現が為されています。
優しさと真逆ともいえる行動をする強気な男性が、この肝心な部分では弱気とも感じられます。
まだそこにある愛に対して自信がないのではないでしょうか。
恐らく、恋愛でなくとも他人に対して心を開くことができなかった彼。
様々な要因が重なって、愛することも愛されることにも臆病になっているのではないかと読み取ってみました。
そんな男性像を表現するために受け身と思える言葉を選んだのではないでしょうか。
さらに愛情は加速する!
触れることと震えること
キミを抱きしめてこの心は
壊れそうな程ふるえている
出典: 作詞:河村隆一 作曲:河村隆一、吉田美智子
自分の未来をも捧げたいと思わせた彼女。
やはりカラダとカラダがダイレクトに触れ合うことは心への影響も大きいでしょう。
震えるほど愛おしい。
彼の心は彼女への愛が溢れて限界を迎えています。
これ以上の愛の言葉が見つからないのです。
ガラスのメロディ 伝えたくて
出典: 作詞:河村隆一 作曲:河村隆一、吉田美智子
タイトルでもある“ガラス”で締めくくられます。
彼女に贈りたかった詩、彼の想いはこの楽曲だったのです。
あなたはGlassをどう受け取る?
聞く人によって様々な意味をもつガラス
タイトルでもあり、楽曲中でも度々登場する“Glass=ガラス”
ワイングラスやブランデーグラスではありませんよ。
ガラスのイメージといえば、透明で割れやすい・壊れやすいもの、ものによっては音だけでも振動するものも。
それだけ繊細なイメージがありますよね。
この楽曲に登場する男性はガラスの心の持ち主。
いつしか閉ざしてしまった心の扉の奥に隠してしまったものこそがガラスの心なのです。
光を取り入れることだって可能
真っ先に浮かぶのが“冷たく壊れやすい”でしょう。
しかしこの歌詞を読んでみると、彼の持つガラスはとても透明度の高いものなのではないかと感じられました。
現実でも現実でもない彼女を感じただけでも反応してしまう心。
曇りのない純粋な心でなければここまで素直に反応できないのではないでしょうか。
そしてその透明度ならば、ほんの少しの隙間でも光を通すことが可能でしょう。