メンバーの多彩さ
先ほども述べたように、多岐に渡る活動と表現に挑戦し続けてきたV6。
その多彩で個性豊かな様子は、今楽曲の構造にも表れています。
まずサッカースタジアムを彷彿とさせる独特の歓声とアナウンスと共に曲はスタート。
そして三宅健と森田剛のふたりを中心としたラップが始まり、畳みかけるように軽快なリリックが続きます。
次いで長野博、岡田准一のソロパートが入ることで、耳なじみの良い軽やかさを持ち始めます。
坂本昌行と井ノ原快彦の、伸びのあるふたりの歌声が交互に繰り出され、曲の世界観が徐々に拡張。
それまでのアップテンポで高揚感のあるサウンドシーンは、さらなる高まりを感じさせます。
スパイス的な役割を担うブレイク
Feel the rhythm comes up.
出典: KEEP GOING/作詞・作曲:☆Taku Tkahashi(m-flo)、久保田真悟(Jazzin'park)、栗原暁(Jazzin'park) 作曲:☆Taku Tkahashi(m-flo)、久保田真悟(Jazzin'park)、栗原暁(Jazzin'park)
ですがその直後、三宅健による英詞のブレイクが入ることで、一瞬時が止まったかのように曲が転換します。
三宅健の独特で力強い高音ヴォイスは、歌唱力に定評のあるV6の中でも一際特徴的な味わいがあります。
故に彼の歌声は自然でありながら、時にサウンドの一部とも思えるような唯一無二の存在感を発揮します。
そのためどのジャンルの楽曲においてもスパイス的な役割を担い、曲の趣を深めてくれるのです。
V6という奇跡
Keep on going and going.
勝ち続けるために Playback Playback
So 立ち上がれ 今
出典: KEEP GOING/作詞・作曲:☆Taku Tkahashi(m-flo)、久保田真悟(Jazzin'park)、栗原暁(Jazzin'park) 作曲:☆Taku Tkahashi(m-flo)、久保田真悟(Jazzin'park)、栗原暁(Jazzin'park)
諦めず挑戦し続ける姿勢を率直に表現したサビ部分では、一見バラバラな6人の声が突如華麗にひとつに。
それぞれが強い個性を持ちながらも、ユニゾンでは見事に調和する彼らの歌声は、まさに奇跡のシンフォニー。
スタジアムに流れ込む風のような爽快感を生み出し、聞き手を一気に曲の世界に引き込んでいきます。
高難易度ダンス「キャメルウォーク」に挑戦
ダンスグループとしての高い技術
ベテランアイドルとしての貫禄と安定感を見せつけながらも、常に新しいフィールドに挑戦してきたV6。
そんな6人が今回の楽曲のMVで挑戦したのは、高い技術を要するダンス「キャメルウォーク」。
その名の通りラクダが歩いている姿を連想させる動きで、再現が難しいとされるステップです。
故にダンスやアクロバットを得意とし、身体能力の高さには定評のある彼らでさえも習得には苦労したそう。
その奮闘ぶりは初回限定版に収録のMVメイキング映像からも窺い知ることができます。
ですがそこは長年に渡って確かな技術を誇ってきたダンスグループ。
個々の仕事の合間を縫って行われた短時間でのリハーサルでしたが、本番では息の合った華麗なダンスを見せています。
大いなる信念
また、グループ自身の発展のみならず、後輩グループたちの手本であり続けることにも重きを置いているそう。
そのため、常に前作よりも高い難易度の振付に挑戦し、表現の幅に限界は無いことをその身で示しているとのこと。
彼らの高い表現力と並々ならぬストイックさは、思わず感嘆の息を零しそうになるほど。
そしてそれは新作を発表するたびに強まっていると、筆者は感じています。