かつて稚魚たちは流れに逆らい
泳いでゆきました傷だらけの身体をよじり
今もどこかで水を掻いているならば
生き抜いて欲しい新しい元号の下で
出典: 元号/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
流されることを嫌がり、反発している稚魚を自分達の環境と重ねていたのでしょう。
また特に印象的なのがこの部分の映像です。
警備員の制止を振り切り、がむしゃらに観客の元へ飛び込んでいくメンバーが映っています。
華やかなステージだけが彼らの居場所ではないのです。
観客という海にダイブしていくGLAYはアーティストであり、同じ1人の人間なのだということを改めて感じました。
彼らは葛藤の時代を乗り越えて今の姿があります。
続く歌詞からは過去の自分達と同じように現在葛藤を抱える人へのエールのように思えました。
新しい時代を生き抜く為にもここで挫けないで欲しいという願い…。
これこそがGLAYが世の中に発信したかった令和時代へ繋ぐメッセージなのかもしれません。
想いが詰まった涙
たった独りで
流した涙よ
そこまでして守った産声の鐘は
響き渡るだろう唯一の元号の下で
出典: 元号/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
このフレーズも歌詞と連動しており、メンバーそれぞれが涙を流す姿が映し出されています。
彼らの男泣きを見ていると、つい貰い泣きをしてしまいそうになりました。
悔しい涙、嬉しい涙、悲しい涙…涙にも様々な理由があります。
何度も涙を流しながらその度に強くなり、GLAYを何年も守ってきました。
強い精神は終わるわけではなく、次の時代にも継承されていきます。
元号のように名前や形はいつか変わるかもしれないけれど、そこにある信念はいつまでも変わらないのでしょう。
平成の懐かしい映像や衝撃的な出来事
決して忘れてはいけない出来事
GLAYのライブ映像の間に出てくるのは平成時代に起こった痛ましい事件や災害の数々…。
1997年の阪神淡路大震災や1999年のニューヨーク同時多発テロ、2011年の東日本大震災など様々です。
当時の映像がリアルに使用されており、平成が激動の時代であったことを物語っています。
こうした過去を振り返りながら、決して忘れることなくこれからの時代を生きていきたいと思いました。
仲間の死
1998年、X JAPANのhideが亡くなったことが報道されました。
「元号」のMVには訃報を知り脱力しているGLAYメンバーの様子が映っています。
彼らにとって憧れの存在であり、音楽業界を走り抜けていた仲間の死は受け入れがたいものだったでしょう。
メンバーの表情から当時の感情が伝わってきます。
ファンの愛
事件、災害、そして仲間の死…。
平成には悲しい出来事がたくさんありましたが、それだけではありません。
GLAYが活動してきた時代には、必ずファンの笑顔がありました。
ライブ映像が中心になっているMVには昔から応援し続けてくれているファンの姿がたくさん映っています。
ライブでGLAYの曲を聴いて元気を貰い、次の日からの日常を頑張って過ごすのです。
映像には描かれていないファンの日常がこの素敵な笑顔から滲み出ていました。
時代は平成から令和になりましたが、GLAYとファンの関係はきっと変わらずにずっと続いていくのでしょう。
「元号」は、歴史を振り返りながら過去の痛みを知り、そして愛を大切にしていく温かいMVでした。
最後に
いかがでしたか?
今回はGLAYが駆け抜けた平成の時代を表現していた「元号」のMVについて解説させていただきました。
GLAYが発信するメッセージは過去の自分達の経験に基づいた若い世代への期待のようにも思えます。
時代は変わっていくけれど変わらないものがあっても良い…そして成長して変わるものもある。
語りかけるように歌う「元号」の本質はこのMVに全て込められているように感じます。
平成初期の歴史を振り返りながらご覧になってみてください。
平成から令和になり"元号ソング"が様々なアーティストによってリリースされました。
今回はその中からゴールデンボンバーの「令和」を紹介していきたいと思います。
GLAYの「元号」と同じくらいダイレクトなタイトルである「令和」。
実は新元号が発表されてからおよそ2時間ほどで完成した驚異的な楽曲なのです。
和のテイストを取り入れつつ、いつもの面白さは忘れないゴールデンボンバー渾身の作品となっています。
ゴールデンボンバー【令和】MV徹底解説!新元号ソングなのに超バブリー!?ド派手に祝って踊っちゃおう! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
ゴールデンボンバーの「令和」は、新元号発表後に約2時間で完成させた驚きの楽曲!新しい時代について歌っているのに、どこかバブリーで古めかしいMVは、見ている人の心を楽しくさせてくれますよ♪誰でも踊れる簡単な振り付けも必見です。