Blue Jeanとは?!

David Bowie【Blue Jean】歌詞を和訳して意味を解説!彼女に捧げた想いを紐解く!の画像

世界中から愛される伝説的ロックアーティスト、David Bowie。

その多彩な才能は様々な方面からの評価を得ています。

時代とともに自身のあり方を変えてきた彼は、キャラクター作りが上手でした。

今日紹介する「Blue Jean」でも、一人二役を演じるDavid Bowieの姿を見ることができます。

グラムロックの素養がありながらも、ブラックミュージックの影響も受けていた彼。

そんな彼にテクノ系ニューウェーブの要素も見られる1984年にこの曲はリリースされました。

今日はそんな「Blue Jean」の歌詞を解説していきたいと思います。

ところで「Blue Jean」とはなんでしょうか。

曲中では、そういう名前の女の子がいるという設定です。

しかし「Blue Jean」といえば英語で、「カジュアルなズボン=ジーパン」という意味。

この事実は何を意味するのでしょうか。

David Bowieファン必見です!

そういう名前の女の子に出会う

貧相な身なり

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Blue Jean,
I just met me a girl named Blue Jean
Blue Jean
she got a camouflaged and no money

出典: Blue Jean/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie

“ブルージーン

さっきちょうどブルージーンって名前の女に会った

ブルージーン

人を騙すようなその化粧、貧乏だろうな”

さて、始まりはBlue Jeanという名前の女の子の紹介のようです。

この曲の主人公は彼女をパッと一目見たのでしょう。

そして、上のように思ったわけです。

簡潔にいうと「安っぽい女だな」と思ったのでしょう。

「camflaged」は日本語でいうと「カモフラージュした」となります。

化粧といえば「made up」などが一般的ですから、少し寓意を孕んだ表現であることが分かります。

カモフラージュと聞くと、少しわざとっぽいというか、安い感じがしませんか?

そのニュワンスなのです。

化粧があまりにも濃い、全然綺麗でないとおもうことがあるおと思います。

その時に感じる貧相な感情だと思います。 

恋をした

しかし、大事なポイントが1つあります。

それは、この曲はこの後Blue Jeanへの溢れんばかりの愛を綴ることになるのです。

正確には「愛」よりももっと軽い「性の魅力」なのかもしれません。

そう、この曲は「軽いノリ」の曲なのです。

主人公はBlue Jeanという女の子のことを一眼見て「安っぽい」と思いました。

しかし、同時に「ちょっといいな」とも思っていたのです。

そうでなければ、いちいち思い出したりしませんから。

いわゆる「ナンパのノリ」でしょうか。

その女の子の軽さをいいと思う主人公も、軽い男だといえますね。

その軽さこそが曲名「Blue Jean」の由来なのです。

軽い女の運命…

ダメな男に引っかかる

David Bowie【Blue Jean】歌詞を和訳して意味を解説!彼女に捧げた想いを紐解く!の画像

Remember
They always let you down
When you need' em

出典: Blue Jean/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie

“思い出しなって

あの人たちはいつも君が彼らを必要とした時に君を見捨てること"

軽い女の子「Blue Jean」は、ダメな男に引っかかるのでしょう。

ダメな男というのは、言ってしまえば彼女のことを「女性」として見ない男のことです。

チャラチャラした男ということですね。

チャラチャラしているのはBlue Jeanも同じなのでしょうが。

歌詞中に出てくる「they」は、その「軽い男ども」のことです。

複数形なので、Blue Jeanが何度も恋に欺かれていることがわかります。

「need' em」は「need them」の省略形。

Blue Jeanが寂しくなった時にそばにいてくれないわけです。

天国よりも?!

David Bowie【Blue Jean】歌詞を和訳して意味を解説!彼女に捧げた想いを紐解く!の画像

Oh, Blue Jean,
Is heaven sweeter than blue Jean?

出典: Blue Jean/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie

“あぁ、ブルージーン

天国ってブルージーンより甘いものなのかい?”

ここで、主人公が彼女への愛を吐露します。

それが「天国」の部分。

「天国がBlue Jeanより甘いのか」と彼はいっていますね。

これは遠回しに「そんなわけないよな」といっているのです。

つまり、「Blue Jean、君は天国より甘いくらい素敵だ」といっているのです。

この遠回しなところも含めて素敵な表現ですね。

David Boweiの魅力は世界観の創出にもあります。

こういった形で、架空の人物になりきることができるのです。

彼女に夢中