大切な人と未来を見つめる中島美嘉の30thシングル
好きな人への想いを歌う王道ラブソングで、タイトルの通り「流れ星」が大きなキーワードになります。
サウンドに工夫が凝らされていて、夜空を思わせるキラキラしたメロディが印象的。
「ハウスメイト」のCMソングとしてタイアップされました。
公開されているMVでは、モデルの杏さんが出演しています。
タイアップされたハウスメイトのCMでも登場しており、繋がりが伺えるところ。
MV自体は夜景のブランコと、新幹線らしき電車に乗り込む杏さんの二つのシーンが交互に展開します。
誰かに会いに行くのか、一人で乗り込む彼女の表情は明るいです。
このシーンは「流れ星」とどんな関係があるのでしょうか。
歌詞の意味を考察してみましょう。
5作目の「星」をテーマにした曲
中島さんは度々、「星」をモチーフにした曲をリリースしています。
「流れ星」もその一つで、「STARS」「WILL」「見えない星」「ORION」に続く5作目です。
「星」は綺麗で美しく、色々なメッセージを乗せることができるもの。
バラードにもポップソングにもよく合います。
他のミュージシャンもこぞって使う題材ですが、一人がこんなに何度も使っているのは珍しいかもしれません。
中島さん自身、「星」に対するこだわりがあるのでしょうか。
「流れ星」はどんな方向から星を見ているのか、非常に気になりますね!
「キミ」と一緒に見上げる未来
「流れ星」の歌詞は、全体を通してストーリー性が強いのが特徴です。
「キミ」という大切な人を想う「ボク」が主人公。
基本的に「ボク」の想いを中心として歌っています。
「流れ星」というだけでなんだかロマンチックな印象ですが、「ボク」は何を思っているのでしょうか。
「キミ」の中にある想いとは
流れ星 ねえ キミは何を想ってみているの?
見つけた星 今 ボクの中で確かに輝く光
出典: 流れ星/作詞:田中ユウスケ・クボケンジ 作曲:田中ユウスケ
冒頭のこの歌詞は、後半の歌詞で重要になってくるので覚えておいてくださいね。
流れ星って、簡単に見ようと思って見られるものではありません。
機会があるとしたら、年に数回あるだけの流星群くらいです。
見られたらラッキーと思う人もいるのではないでしょうか。
「ボク」と「キミ」も、そんな貴重な流れ星に遭遇したようです。
しかし「あっ、流れ星だ!やったー!」という感じではありません。
夜空を駆ける星を見た「ボク」は、すぐに「キミ」に意識を向けます。
何を考えて流れ星を見ているのか、それが気になるのです。
歌詞は「ボク」の気持ちがメインなので、「キミ」が実際何を考えているのかは分かりません。
しかし少なくとも「ボク」は、流れ星を見て明るい気分になったのでしょう。
落ちていく流れ星を受け止めたかのように、「ボク」の中に光が灯ります。
夢が映った鏡
夢に描いてた場所は もう夢みたいじゃないけど
窓に映ってるボクらは似ているのかな? 君は何て言うだろうな?
出典: 流れ星/作詞:田中ユウスケ・クボケンジ 作曲:田中ユウスケ
この個所の歌詞は、ちょっと謎めいていますね。
聴く人によって色々な解釈ができそうです。
そもそも夢に描いたことは、現実になりつつあるのでしょうか。
その「夢に描いた場所」というのは、「ボク」と「キミ」が一緒にいられる場所なのかもしれません。
というのも二人は今一緒にいて、窓に映っています。
この鏡のように映っている自分たちは、夢に描いていた光景と似ているのか否か。
「ボク」は「キミ」に「似ていると思う?」と聞いた時、「キミ」が言うだろう返答を想像するのです。
直接聞かずに「どう言うだろう」と想像に留めているあたり、静かで穏やかな関係性を思わせます。
流れ星に託す願い事
願い事ひとつだけで 何処までも行ける気がした
伝えたい事も伝えきれない事も 君はもう知ってるかな
出典: 流れ星/作詞:田中ユウスケ・クボケンジ 作曲:田中ユウスケ