流れ星といえば願い事です。
冒頭の流れ星を見た時、何か願い事をしたのでしょうか。
これ一つで「ボク」は、この先の未来に希望を見いだしています。
その願い事とは、「キミ」と一緒にいること?
「ボク」が流れ星にかけた願い事は、わざわざ言わなくても「キミ」は知っている気がするようです。
全て言葉にしなくても、お互い察し合える関係なのでしょうか。
心の中にいる「キミ」
ねえ 心の深い場所で 今 キミを探し出したよ
それはまるで一瞬の魔法
YOU STAY FOREVER
出典: 流れ星/作詞:田中ユウスケ・クボケンジ 作曲:田中ユウスケ
自分の心に意識を向けた時、「ボク」は「キミ」を探します。
そして心の奥底に「キミ」はちゃんといました。
自分の心にまで存在する人とは、それほどまでに自分に大きな影響を及ぼす人物であることを意味します。
「ボク」は「キミ」が自分の中にいることが、嬉しいことであり魔法のように感じられたのでしょうか。
物理的に側にいなくても、心で繋がっている。
それが3行目の英文「キミは永遠にそこにいる」という言葉が、それを表しているように思えます。
「キミ」と歩む未来
流れ星 今 キミは何を言おうとしていたの?
見上げた空 つないだ手 同じ未来をみつめていたい
出典: 流れ星/作詞:田中ユウスケ・クボケンジ 作曲:田中ユウスケ
場面は二人で流れ星を見上げるシーンに戻ったようです。
流れ星を見上げながら、「キミ」は何かを言いたげな顔をしていたのでしょうか。
しかし「ボク」は、それを敢えて聞こうとはしません。
何故なら、「キミ」も自分と同じ思いを抱いていることを確信しているから。
ただ一緒に手をつないで、夜空の先にある未来を見上げているだけで十分なのでしょう。
一緒にいれば大丈夫
「ボク」と「キミ」はとても大切な存在で、なんとなく恋人同士であることが分かります。
一緒に流れ星を見上げる時間のように、どんな出来事も大切な思い出になっていくでしょう。
その思い出とは、たとえばどんなことがあったのでしょうか。
歌詞にはとても具体的な情景が描かれています。
愛を感じた小さな出来事
振り出した突然の雨 キミを待つ改札前
小さすぎる傘に肩が濡れてしまうけど いつもより寄り添えたね
出典: 流れ星/作詞:田中ユウスケ・クボケンジ 作曲:田中ユウスケ
天気予報にもなかった雨がいきなり降りだして、「キミ」を駅まで迎えに行くことがあったようです。
相手の傘を持って行くこともありますが、この歌詞では相合傘をして帰った様子。
二人が入るには小さすぎて、互いの肩が触れ合えるぐらいの近さで歩いたのでしょう。
なんてことはない日常の風景ですが、「ボク」にとってはそれすら幸せな思い出なのです。
こうした小さな思い出を積み重ねていくことで、「キミ」はより大きな存在になっていきます。
一緒に話そう
ねえ 子供みたいに泣いたり ねえ またすぐ笑いあったり
ボクらはもう 一人じゃない
YOU STAY FOREVER
出典: 流れ星/作詞:田中ユウスケ・クボケンジ 作曲:田中ユウスケ
楽しい時間を過ごせる「ボク」と「キミ」は、互いにいなくてはならない存在。
互いに一緒にいるからこそ、「一人ではない」ということを実感できます。
大切な人と涙や楽しいことを共有することは、「ボク」にとってかけがえのない幸せなのでしょう。