「Can't Wait」はどんな曲?

「Can't Wait」はミドルテンポの壮大なナンバーに仕上がっています。

バンドの持ち味である「ロック」を内包しながら、幻想的なサウンドが曲を前に推し進めているようです。

EDMの進化形といえそうですね。

メロディもTakaが、プロデューサーや協力してくれているコンポーザーと一緒に作ったのでしょう。

邦楽のようなメロディではなく、完全に洋楽のメロディラインになっています。

世界を股にかけて活躍するONE OK ROCK新境地にいることを証明する楽曲です。

歌詞はほとんど英語なので、和訳をみてTakaがどんなメッセージを歌っているのかを知りましょう。

洋楽歌詞を理解する上で不可欠な英語のワンポイントも紹介していきます。

1番の歌詞を和訳して解説!

1番のAメロの前半

ONE OK ROCK【Can't Wait】歌詞を和訳して意味を考察!僕が待てずに手放すものとは?の画像

They say
What doesn’t kill you
Will just make you tougher
But I’ve had enough
I can’t wait
I can’t wait

出典: Can’t wait/作詞:Taka・Pete Nappi・Nick Long・Ethan Thompson・Jamil Kazmi 作曲:Taka・Pete Nappi・Nick Long・Ethan Thompson・Jamil Kazmi

“彼らは言う

お前を殺さないものは

お前を強くする

でも僕にはもう十分だ

もう待てない!”

1番のAメロから主人公の心は追い詰められているようです。

直訳で考えると、意味を捉えるのが少し難しいと思います。

“お前を殺さないもの”というのは、要は逆境や向かい風のことでしょう。

簡単にいうと、「命に関わること以外の苦難なら、なんでも人生のプラスになるよ!」ということです。

そんな正論を周りから言われた主人公は腹が立って仕方がないのでしょう。

「それはわかっているけど、もう十分だ。」と歌っているのです。

確かに逆境は人を強くしますが、逆境ばかりでは心が持ちません

そして周りの人からはその苦しみは見えないでしょう。

そんな葛藤を叫んでいるのだと思います。

Aメロの後半

ONE OK ROCK【Can't Wait】歌詞を和訳して意味を考察!僕が待てずに手放すものとは?の画像

Now my
Backs on the ropes
Got nowhere to go
I’m ending this fight
I can’t wait

出典: Can’t wait/作詞:Taka・Pete Nappi・Nick Long・Ethan Thompson・Jamil Kazmi 作曲:Taka・Pete Nappi・Nick Long・Ethan Thompson・Jamil Kazmi

“今僕は

ロープを背負っている

逃げ場はない

この戦いを終わらせよう

もうこれ以上持ち堪えられない”

ロープを背負うというのはボクシングなどの格闘技でみられる表現ですね。

後ろに下がれないので、相手からずっと攻撃されている状態です。

実際にリングでのそういう状況を歌っているのか、滅多打ちにされているような心境をいいたいのか。

どちらかハッキリとはわかりませんが、おそらく後者だと思います。

主人公はそれだけ追い詰められているということです。

「もうすべて終えたい…。」

心境をボクシングなどに例えているとしましょう。

自ら終えたいと願うということは自分の手で輝かしいキャリアを捨ててしまいたいといっているのと同じです。

もしTakaが自分の心情を歌詞に載せているとしたら、「もう音楽をやめたい。」と考えていたのでしょうか?

ファンとしてはいつまでも活動し続けてほしいです。

しかし、ずっと活動していると、ふとそう思う瞬間もあるのかもしれません。

サビの前半

You say it’s forever
I’m sorry I
I’m sorry I
Gotta let go

You say now or never
I’m sorry I
I’m sorry I
Gotta let go

出典: Can’t wait/作詞:Taka・Pete Nappi・Nick Long・Ethan Thompson・Jamil Kazmi 作曲:Taka・Pete Nappi・Nick Long・Ethan Thompson・Jamil Kazmi

“君は永遠だと言った

ごめん、僕は…

もう手放さないと

君は今しかないと言った”

“君”から永遠だの今だのと言われ、歌詞の主人公はその期待に応えられないようです。

“手放す”とは何についていっているのでしょうか?

きっと、今まで積み上げてきた栄光名声についてでしょう。

主人公はもう限界にきているのですね。

繰り返しの部分は和訳していません。

ちなみに、“Gotta”は「got to」の省略形です。

「〜をしなければならない!」という意味になります。

英語ネイティブ同士の会話でも頻出の表現で、洋楽でも歌詞でよく出てきます。

でも学校では習いません。なぜなら口語表現だからです。

ただ、英語に興味がある人はこれを知っておかないと歌や会話が聞き取れないでしょう。

“now or never”は「今しかない」という意味です。

サビの後半

You wanna pull me in closer
I know I’m better alone
Don’t make me say that it’s over
I’m sorry I’m sorry

You say it’s forever
I’m sorry I
I’m sorry I
Gotta let go

出典: Can’t wait/作詞:Taka・Pete Nappi・Nick Long・Ethan Thompson・Jamil Kazmi 作曲:Taka・Pete Nappi・Nick Long・Ethan Thompson・Jamil Kazmi

“君は僕を離したくないんだろう

でも僕は知っている ひとりでいた方がいいことを

僕の口から「終わりだ」と言わせないでくれ

ごめん…

もう放さなきゃ”

主人公が君について謝っているのだとわかりました。

“君”とは誰のことでしょうか?

歌詞を言葉のまま解釈すると、恋人のことを指しているようです。

恋人は別れたくないけど、主人公は終わりを予感しているということでしょう。

しかし、シンプルに恋人だけを表現したわけではない可能性もあります。

“放す”対象も、君と同じものを指しているのでしょうか。

謎が深まっていきますね。