コブクロの「雪の降らない街」はなぜか心が温かくなる

コブクロの「雪の降らない街」は、和というテイストを非常に感じて心に染み渡るのがわかります。

降るはずのない雪が舞い降りてきて、本曲の主人公の切なさを高めるのです。

日本の四季の中でもとても印象深いのが冬であり、そのキーワードとなる雪があります。

真っ白い白銀の世界はさまざまな想いを呼び起こして自然と涙がこぼれ落ちそうになるのです。

あなたが雪をみて思い出す大切な人は誰ですか?

寒さを理由にして手を繋いだあの人?それともギュッと寄り添ったあの人?

人の温もりが深く印象に残る冬。

そんな素敵な季節がテーマであるコブクロの「雪の降らない街」の世界をのぞいてみます。

自然と耳に入ってくる心地よいメロディー

なんだかコブクロの「雪の降らない街」を聴いていると、すごく昔からあった曲のように感じます。

彼らの歌声が最高なのはあなたもご存じの通りです。

ただなんといえば良いのか、幼い頃から知っていた曲のように感じます。

そんな感情を抱くのは私だけでしょうか?

本作にはなんというか、優しさがふんだんに盛り込まれている気がします。

母親に抱いていた感情に近いものがある気がするのです。

大きな優しさに包まれながらゆったりとした気持ちになれる曲ですよね。

幾重にも重なる音の世界がとても素晴らしく感じてしまいます。

コブクロの「雪の降らない街」の歌詞をチェック!

寒い冬に経験した恋愛は、いくつになっても心の奥底に残る大切なもの。

あなたも同じような経験をしたことがありませんか?

温かい飲み物を2人で分け合ったり、寒いからといってポケットで重なる2人の手。

なんというか寒さが2人の関係の味方をしているようにさえ感じてしまうのです。

そんなことをふとしたときに振り返ると、心がキュンとしてしまいます。

しかし次第に暖かい季節を迎える頃には、人生の新しい出発を迎えるため好きなのに別れるなんてケースも。

せめて旅立つ相手の幸せを願いたいと考えてしまいます。

こんな状況にコブクロの「雪の降らない街」は近いのかなって気がするのです。

嫌いなはずの冬があなたの存在で好きになる

「キライだよ。冬は寒いから。」と 話す君に
「今年から、冬が好きになる!」と あげたコート

出典: 雪の降らない街/作詞:小渕健太郎 作曲:/小渕健太郎

この冒頭にある2人の会話って、すごく素敵じゃないですか?

女性は寒さが苦手な人が多いです。

「だから冬は嫌い!」、なんて声も良く耳にします。

彼がそっと手渡すコートは、とても良い匂いがして安心してしまうのです。

いつも不思議に感じるのですが、なぜ好きな人の匂いって心地よいのでしょう?

香水とかの人工的な匂いではなくて、その人から湧き出るような落ち着ける匂い。

ただその匂いを感じられるだけでとても幸せな気分になります。

だからすごく本作の序盤の会話は、筆者のお気に入りで気持ちも良くわかるのです。

2人を祝うかのように降り積もる雪

そでを通したり 床に広げたり はしゃぐ笑顔
連れて部屋を出れば

白い冬が街に降りて来た
雪の降らない僕等の街に
二人 手と手を重ね見上げた
空一面の粉雪

出典: 雪の降らない街/作詞:小渕健太郎 作曲:/小渕健太郎

気持ちが高まる2人に、まるでお祝いするかのように降り積もる雪。

普段ならあまり降ることがない雪であったとすると余計に印象深くなります。

さらさらの粉雪は2人に天から与えられたシャンパンシャワーのようです。

そんな雪をみているとお互いの手が寂しがっています。

無言で同時に差し出される手に、また大きな幸せを感じることでしょう。

このままずっと時が止まって欲しいと願い、握る手の力も強くなってしまいます。

「いつまでも…、いつまでも…」

こんな言葉が心の中でリフレインします。

願いもむなしく別れの季節に…

あんなにも幸せを願い続けた2人にも、はかない別れの時が近づいているようです。

この物語の2人が別れた原因はわかりません。

ただ大切な人を失った喪失感はとても伝わります。

ここからはその喪失感に耐えている男性目線のお話です。

コブクロの「雪の降らない街」、引き続きお楽しみください。

広すぎる部屋…