二人のヴォーカリストで聞く「ただ…逢いたくて」

19枚目のシングル

「ただ…逢いたくて」EXILEの思わず涙してしまう切ない歌詞を考察してみる!の画像

第1章から第4章というテーマを掲げ、グループ編成を変えながら成長を続けてきたEXILE

彼らの19枚目のシングルとなり、オリコンチャート1位を獲得したのが、「ただ…逢いたくて」です。EXILEを代表する渾身のバラードといっても過言ではないでしょう。

この曲は、シングルでは初代のヴォーカリストで現在ソロ活動をしているSHUNこと清木場俊介が歌っています。

ライブなどでは現在のヴォーカリストのTAKAHIROも歌っているので、歌い方の違いから個性を感じられる曲としても聞けますね。

リーダーのHIROも公言している通りEXILEダンスナンバーがメインでしたが、この曲は純粋に歌唱力だけで勝負したかったという新たな試みが表れた曲です。

SHUNの力強い歌声、TAKAHIROの優しい歌声、それぞれと混ざりハーモニーを生むATSUSHIの美しい歌声が見事です。

どちらのバージョンで聞いても素晴らしい曲になっています。

MVから見る「ただ…逢いたくて」のストーリー

感動のストーリーに注目

フルバージョンでは9分にもなる長編のMVも印象的なこの「ただ…逢いたくて」。しっかりとしたストーリーが作り込まれている作品です。

主人公はたくさんの恋人達が待ち合わせる公園で昔を回想します。

それは、過去に主人公がこの公園で恋人と待ち合わせた際に、目の前で恋人が交通事故にあったという悲しい記憶です。

プレゼントを持って道路の向こうから恋人に声を掛ける主人公。それに気づき主人公へと走っていく恋人が道路を横切ろうとしたとき車が…

いつまでも目覚めない彼女は、今も病院で眠り続けています。

思い出されるのは楽しかった日々、恋人の笑い顔。蘇る美しくも切ない記憶。

そんな主人公を現実に引き戻すようになりひびく一本の電話。恋人がずっと眠っている病院に走ると…

この曲の世界観に相応しいショートドラマに仕上がっています。涙なしには見られません。

噛みしめてしまうような切なくて儚い歌詞

「キミ」との日々に残る後悔

悲しい過去も 若過ぎた日々の過ちさえ
キミに出会えて 深い海に沈められたのに

あの頃の僕と言えば 愛し方さえも知らず…ただ…
不器用にキミを傷つけて 優しさ忘れていた。

出典: http://j-lyric.net/artist/a000607/l008ce9.html

「ただ…逢いたくて」の歌詞では、今はもう側にいない「キミ」のことを想う主人公の気持ちが切なく描かれます。

過去の悲しい思い出や過ちを、主人公は「キミ」との出会いにより忘れることができます。

それでも振り返った時、不器用だった主人公は「キミ」を思いやることが十分に出来ずに傷つけたことを悔やんでいます。そこには、深い深い後悔が伺えますね。

主人公の時間は「あの頃」で止まってしまっていることがわかります。

逢いたくてももう逢えない

ただ 逢いたくて… もう逢えなくて
くちびるかみしめて 泣いてた。
今 逢いたくて…忘れられないまま
過ごした時間だけがまた 一人にさせる。

出典: http://j-lyric.net/artist/a000607/l008ce9.html

逢いたくてももう逢えない。後悔が後に立たず、主人公のどうにもできない悔しい気持ちが現れています。

「キミ」を忘れられないまま時間だけが過ぎていき、孤独が続きます。「くちびるかみしめて」という表現に、どうしようもないやるせなさ、寂しさが表れていますね。

どうしても忘れられない人がいるときってなかなか前に進めませんよね。

このサビの部分で主人公がもっとも伝えたいこと、「キミ」を忘れられない忘れたくない気持ちを歌っています。

振り返る幸せだった日々

最終電車 僕の肩に顔をうずめたまま
寝息を立てる 何よりも幸せだったよ…。

今ならば叫ぶ事も キミを守り抜く事も出来る。
もう戻らない時間だけを 悔んでしまうのは…何故?

出典: http://j-lyric.net/artist/a000607/l008ce9.html

主人公が最も忘れられない場面。本当に幸せだったと思える記憶の一つでしょうか。

電車で主人公の肩に寄り添い眠る「キミ」との場面を歌っています。「キミ」の息づかいまで想像される温かい思い出ですね。

今なら「キミ」を守れるのに…もっと愛せるのに…主人公のそういった気持ちが滲み出ていますね。

もう戻せない時間をどうして悔やんでいるんだろう。わかってるけどわからない、そんな矛盾に苦しんでいる主人公の行き場のないやりきれない気持ちが表現されてます。

孤独な夜を歌う