UNISON SQUARE GARDEN【僕は君になりたい】歌詞の意味を考察！本当に羨ましいだけ？

ここからはより愛情が深くなっていきます。

大切な人の涙は、心を大きく揺さぶるでしょう。

君が泣いた理由は何なのか？

「手紙」という言葉から2つの背景が推測できます。

1つ目は主人公と君が離れ離れになってしまうこと。

大人になる時期が迫っているようでしたね。

学校を卒業して、それぞれの進路へと進むのかもしれません。

もう会えなくなることを悲しみ、君は涙しているのだと思います。

離れてしまっても手紙のやりとりはしよう。

そう言っているのかもしれません。

2つ目の推測は、お互いに素直に気持ちを言葉にできないから手紙を用いるという意味。

惹かれ合うこの気持ちが何なのか分からない。

でも感情が高ぶって仕方ない。

そんな時は、文字に起こすことで素直になれます。

何度も書き直すことだってできますね。

そこで「手紙」という手段を提案しているのでしょう。

どちらの意味合いも込められたフレーズなのだと思います。

ここでこの楽曲のテーマが歌われます。

この言葉は、UNISON SQUARE GARDENから悩んでいる人々に対する投げかけなのでしょう。

周囲に馴染めない2人は、欠落感を味わっていました。

でもそもそも皆違うのが当たり前。

ネガティブに感じる必要なんてない。

自らの価値を認められるようになってほしい。

そんなメッセージが込められているのではないでしょうか？

「憧れ」と「羨ましい」は紙一重。

ですが、前者は純粋なリスペクト、後者は欠落感から生じる思考という違いがあります。

「羨ましい」と思える人は他人の特徴に気が付く才能を持ち合わせている。

そう考えることもできます。

自分の価値を見出すことさえできれば、「憧れ」や「尊敬」の念を抱ける素敵な素質に変わるのです。

ここではそんな背景をもとに歌われている気がします。

素直になれなかった主人公が素直になりました。

自分の憧れの的である君は、輝いていて宝石みたいに美しい。

これは「羨ましい」という感情ではなく愛情です。

帰り道に「もっと一緒にいたいから」と遠回りを提案しました。

微笑ましい展開ですね。

この提案で主人公なりに「好き」と伝えているのかもしれません。

恋愛では「お互いを補い合う関係」が理想と語られることがあります。

「羨ましい」という気持ちで依存してしまうと、いずれ関係性は破たんしてしまうでしょう。

「憧れ」や「尊敬」を前提にしていると、お互いが自立しているのでいつまでも良きパートナーであり続けます。

「僕は君になりたい」で歌われているのはこのようなテーマだったのではないでしょうか。

同じアルバムに収録されている「5分後のスターダスト」を解説した記事もあります！

ぜひあわせてご覧になってみてくださいね。