人気ドラマ『味いちもんめ』の主題歌
原作はマンガ
今回紹介する大黒摩季さんの『ら・ら・ら』は、人気TVドラマ『味いちもんめ』の主題歌です。
『味いちもんめ』は1995年にTV放送されました。
このドラマが好評だったため、1996年に第2シリーズが放送。
2000年代、2010年代にもそれぞれスペシャルドラマが作成されています。
これだけ多くのドラマが作られたというのは、それだけ視聴者からの絶対的な支持があったのですね。
『味いちもんめ』の魅力
板前たちの物語
原作の『味いちもんめ』も有名な作品です。
主人公は料亭の板前。
超一流の料亭に在籍しています。
最初はこの仕事をまじめにやっていなかった主人公。
しかし、同い年のライバルとの料理勝負で完敗します。
一発奮起した主人公は気持ちを入れ替え、料理に邁進します。
この漫画の魅力は、何といっても板前たちの人間模様です。
加えて、調理や料理を描く際の精密さ。
これはかなり詳しく描かれています。
主人公は料理を通してさまざまな体験をし、人間的に大人になります。
いわばこの漫画は主人公の「成長物語」なのです。
ドラマバージョンでは主人公を中井正広さんが熱演しました。
1980年代から書き継がれている『味いちもんめ』。
なんと2018年現在もシリーズ連載されているみたいです。
ロングセラーですね。
『ら・ら・ら』を聞いてみよう
軽快なロックチューン
いかがでしたでしょうか?
『ら・ら・ら』が発表されたのは1995年。
なんと『ら・ら・ら』は1995年のミリオンセラーに輝いています。
1990年代は今よりCDが売れた時代ですが、なかなかミリオンセラーは達成できません。
『味いちもんめ』の影響もあると思いますが、やはり楽曲の良さがリスナーを惹きつけたのでしょう。
ミュージシャンも『ら・ら・ら』をカバーする人が多いです。
今聴いても良い曲ですね。
『ら・ら・ら』楽曲解説
大黒摩季さんの声が素晴らしい♪
次は『ら・ら・ら』の楽曲解説をしたいと思います。
テンポは速くもなく遅くもない、普通のテンポです。
そしてロックテイストあふれるサウンド。
カントリーの要素も少し入っています。
曲のキキメとなるのは、タンバリンとアコースティックギター。
タンバリンは打楽器で、ドラムをサポートする楽器です。
ドラムの音色とちょっと違うので、曲を引き締めるのに一役買っています。
アコースティックギターは、主に伴奏をするのに導入されます。
しかし、『ら・ら・ら』ではリズム楽器のように使われています。
ジャカジャカと刻むような音色が、アコースティックギターです。
楽曲中では控えめですが、ヘッドホンをしてこの曲を聞いてみてください。
アコースティックギターの音が際立っているのか確認できるかと思います。
メインのボーカルは、さすがとしか言いようがありません。
ハリのある声のなかにハスキーさが混ざり、唯一無二のボーカルになっています。
ヴィブラートが全編にわたって入っていますが、その「揺らぎ」も彼女独特のものです。
また、サビのメロディーがシンプル。
ライブなのでこの曲が演奏される際の、リスナーの大合唱が目に浮かびます。
コードはメジャーコードですが、哀愁のある仕上がりになっていますね。
曲の構成はかなりシンプル。
はっきりとしたAメロ、Bメロがなく、1番、2番と呼べるような、短い構成になっています。
あまり歌詞を長くするよりは、歌詞を短くしてその分伝えたいメッセージを繰り返そう。
作者である大黒摩季さんは、そう考えたのでしょう。