失恋してしまったことを誰かに聞いてほしいけど、中々言えない辛さです。
辛くてどうにもならない気持ちを抱えたまま、誰かが気付いてくれるのを心のどっかで期待しているのです。
大人ならば自分から誰かに話しているかもしれません。
しかし17才ではまだまだ「誰かが助けてくれる」という甘えが残るもの。
そこを気付いてほしいの?とちょっと突き放した視点で、描いています。
本当は誰かに何もかも吐き出してしまいたいのに、自分から動く勇気がない…。
そんなもどかしさを抱えているのも17才の甘酸っぱさではないでしょうか。
ひとり空を見上げて
哀しすぎる綺麗さ
風になびく 白いシャツが綺麗
青い空が どことなく哀しい
出典: 17才/作詞:小出祐介 作曲:小出祐介
誰だって失恋した時は明日を悲観し、ひとりになりたくなるものです。
風になびく制服の白いシャツの眩しさ。
そして透き通る青い空が綺麗だけど、真っ暗な自分の心には眩しすぎてどこか哀しく見える…。
綺麗だと思う素直な心と、それをどこか素直に受け止め切れない自分がいます。
そんな気持ちが共存しているのが伝わってくるようです。
虚しく通り過ぎる時間…
二度とない季節が 通り過ぎていくよ
出典:
17才というはかない季節が虚しく通り過ぎて行きます。
その季節は過ぎ去れば二度とは戻ってこない刹那的なものです。
心の傷の痛みにうずくまり何もできないまま、無情にも貴重な時間がどんどん目の前を過ぎて行きます。
それでも、動けない。動きたいけど、動けない。
そんな胸が苦しくなるような切なさを感じますね。
明日はどこにある?
何もない感覚 昇っていく階段
明日はどこだ
出典: 17才/作詞:小出祐介 作曲:小出祐介
心の中の「黒い髪の君」がいた部分がぽっかりと空いたよう。
それはまるで、感じたくなくても感じてしまう、虚無感です。
自分を慰めようと昇った校舎の屋上、明日があるのだとはとても信じられなくなったのでしょうか。
絶望という言葉が頭をよぎり胸を締め付けます。
でも、仲間がいる!
17才 It’s a seventeen 自分が自分でなくなりそうなら
いつでも飛ばしてよSOS そのHAND PHONEで
出典: 17才/作詞:小出祐介 作曲:小出祐介
失恋の哀しみって本当に心をえぐられます。
自暴自棄になって屋上から飛び降りてしまうかもしれません。
そんな時は取り返しがつかなくなる前に、携帯でSOSを!
傷つかない振りをしても溢れる感受性であぶなっかしいところもあるのがこの年代。
ひとりじゃないよ、と呼びかけるのです。