松本に相談しようか、でもたぶんひやかされるからやめとこう
どうしよう 授業の内容は こんなとき
ぜんぜん使えません
きびしいね 人生というのは
なかなか 先生、とても
出典: 恋心 (KOI-GOKORO) /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
いつも彼女たちがたむろしている喫茶店に、何気ないふりをして同じように通っているのでしょうか。
友人たちの会話に夢中な彼女を、いつもの飲みものを把握してしまうほど見つめてしまっているようです。
話しかけなければ何も始まらないというのに、おしゃれな彼女に気後れする様子が、なんとも純情でほほえましくなってしまいますね。
”松本に相談しようか”なんて、ファンならニヤリとせずにはいられないでしょう。
思うようにいかない恋愛におろおろする、そんな様子が可愛らしく描かれています。
7位 Calling
1997年リリース、22枚目のシングル「Calling」。ドラマ「ガラスの仮面」の主題歌にも起用されました。
ロック調のサビと、バラード調のサビの2つが存在する曲で、もはや言葉は必要ない繋がりについて歌い上げた曲となっています。
どれだけ離れ 顔が見えなくても 互いに忘れないのは
必要とし 必要とされていること それがすべて
他には何もない
出典: Calling/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
きみといるとき ぼくはぼくになれる そういう気がする
(Yes, I'm looking for you)
言葉よりはやく わかりあえる 輝く瞬間 あざやかに
いままでもこれからも
約束などすることはないだろう
(Still I'm calling you)
だれにも真似できない 同じ夢を見よう
Can you hear the calling?
出典: Calling/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
一緒にいることができなくても。
お互いがお互いのことを必要としていれば、何も不安になることはないのです。
そのことさえ忘れなければ、信頼も、愛も、決して揺るぐことはないでしょうし、相手も疑う必要もないでしょう。
目を合わせただけで気持ちは通じる、そんな強い絆があれば、顔が見えないことすらも何の問題でもないのです。
”約束”など、口に出してしなくても、もう二人が離れないことは明確なこと。
お互いに、当然のこと。
口に出さなくても、ずっと共にいて、同じ未来を描いていく。
こんな相手に巡り合いたい、そう思わせてくれる曲ですね。
6位 今夜月の見える丘に
キムタク主演の大ヒットドラマ「Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜」の主題歌となり、ミリオンヒットとなった2000年発売の27枚目のシングル曲です。
サビのメロディが特徴的で、B'z節の真骨頂のようなバラードです。
30代後半~の方の中には、聴いていたらドラマのワンシーンが思い起こされる、という方もいるのではないでしょうか。
たとえば どうにかして
君の中 ああ 入っていって
その瞳から僕をのぞいたら
いろんなことちょっとはわかるかも
愛すれば 愛するほど 霧の中 迷いこんで
手をつないだら 行ってみよう
燃えるような月の輝く丘に
迎えにゆくから そこにいてよ
かけらでもいい
君の気持ち知るまで 今夜僕は寝ないよ
出典: 今夜月の見える丘に/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
自分が思っている自分の姿と、”君”が僕を捉えている姿には違いがあるかもしれなという不安があるようです。
相手のことがわからない不安を、相手の身になって考えてみることで取り除けるかも、ということなのでしょう。
人と人とは違って当たり前で、理解することはとても難しいことです。
それでも愛したら、お互いの何もかもが知りたくなって、自分の知らない部分が見えたりすると疑ったり、不安になったりしてしまいます。
気持ちが掴めないと、すれ違ったりすることもあるでしょう。
それでも何とかして分かり合おうとする、そんな恋心のもたらす不安さを埋めるかのように、必死に気持ちを通じ合わせようとするひたむきさが素敵ですね。
5位~1位までを発表!
5位 May
シングル曲でありながらも、これまでテレビでの演奏はなく、ライヴでも一度しか披露されていない隠れた名曲です。
2000年発売の28枚目のシングルで、6位に紹介した「今夜月の見える丘に」の約3か月後にリリースされました。
イントロのアコースティックピアノの音が郷愁を誘う、切ない歌詞に胸が締め付けられるような曲です。
昔に戻りたいんじゃない
やり直せるかどうかなんて
そんなことはどうでもいい
ただ気になって仕方ない
勝手な自分を抑えられそうにないだけ
君の声が聞こえるたび
頭の中が熱くなって
言葉になりきれないものが
胸を張り裂こうとしてる
もうすこし一緒にいたかった
うまくやれるような気がした
そんなことはどうでもいい
ただもう一度会いたいんだ
笑ってくれれば僕の世界は救われる
出典: May/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
別れてしまった恋人が、忘れられないようです。
後悔や、罪悪感や、郷愁など、いろんな気持ちが渦巻いているのでしょう。
姿を見るたび、声を聞こえるたび動揺してしまう自分がいます。
ただ会いたい。
ただ会いたい。
もう一度笑って欲しい。
湧き上がる気持ちはいろいろあるけれど、望むことはそれだけ。
傍から見れば、未練の一言で済むことなのかもしれませんが、その愛の終わりが本意でなかった時、こんな焼けつくような気持ちを抱えてしまうのでしょう。