力強く自分の人生を生きる不滅の一曲

不屈のロック・ナンバー

「It's My Life」は、Bon Joviが2000年にリリースしたナンバーです。

ドラムの効いたヘビーなサウンドと、爽快感のあるサビが力をくれる一曲。

まさにBon Joviらしいロックサウンドの真骨頂といえるでしょう。

力強いサウンドは日本では筋肉自慢のお笑い芸人のテーマ曲としても人気になりました。

この曲をバックに筋肉を披露するイメージがある方も多いのではないでしょうか。

ですが、歌詞を辿っていくとそれも納得できる一面があります。

「It's My Life」は、力強く自分の道を生きていこうとする人々への応援歌。

曲からも歌詞からも強さや信念が伝わってくる一曲なのです。

登場する人物の正体は?

この「It's My Life」、聴いていくと歌詞の中に登場する人名があることに気づきます。

FrankieTommy、そしてGinaです。

この名前は何を意味しているのでしょうか?

そこには、「It's My Life」に込められたメッセージが隠されていました。

力強いサウンドと、イメージの引用で熱いメッセージを伝える一曲。

その歌詞を和訳しながら解説していきます。

FrankieとTommy、Ginaの謎も解き明かしてみましょう。

強く生きる覚悟を叫ぶ

前を向く者に捧げる歌

This ain't a song for the broken-hearted
No silent prayer for the faith-departed

出典: It's My Life/作詞:Jon Bon Jovi,Richard Sambora 作曲:Jon Bon Jovi,Richard Sambora

和訳はこちらです。

これは傷ついたヤツのための歌じゃねえ
過去の信念を忘れたヤツへの静かな祈りでもねえ

出典: It's My Life/作詞:Jon Bon Jovi,Richard Sambora 作曲:Jon Bon Jovi,Richard Sambora

ain'tはやや荒っぽい印象の言葉。

歌い始めのフレーズから骨太なイメージが伝わってきます。

ここで出てくるのは傷ついた者、そして過去の信念を忘れた者。

どちらも後ろを向いて過去に囚われている存在です。

そんなヤツらのためには歌わない、といきなり突き放します。

では、誰のための歌なのか?

後述しますが、それが「TommyとGina」のような者たちなのです。

俺の叫びを聞かせてやる

I ain't gonna be just a face in the crowd
You're gonna hear my voice
when I shout it out loud

出典: It's My Life/作詞:Jon Bon Jovi,Richard Sambora 作曲:Jon Bon Jovi,Richard Sambora

こちらも和訳していきます。

俺は群衆の中の一人になんてならねえぜ
お前にも聞こえるだろ
俺が大声で叫んだ時はにな

出典: It's My Life/作詞:Jon Bon Jovi,Richard Sambora 作曲:Jon Bon Jovi,Richard Sambora

たくさんの人の中の一人。

そんなつまらない、個性のない存在にはならないと俺は叫びます。

大声でシャウトして、お前も振り向かせてやる。

そんな強い気迫を感じます。

おそらく俺が叫びを届けてやりたいお前は、後ろ向きな気持ちにとらわれているのでしょう。

落ち込んで、過去のことばかり考えてしまったり。

自分らしく生きなくても、人に合わせて生きていればいい。

そんな風に、自分らしく生きることをあきらめかけているのでしょう。

そんなお前に届くように、俺は大声で叫ぶのです。