ライゾマティクス
2013年6月21日に開催されたカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルにて、Perfumeは世界から喝采を浴びました。
世界最大の広告・コミュニケーション関連のフェスティバルであるこの催し。
Perfumeにはそのエキシビションとして、パフォーマンスをするという大役が与えられたのです。
そんな彼女たちがタッグを組んだのがライゾマティクス。
2010年から彼女たちのライブの映像・演出ディレクションを担当している彼らは、プロジェクションマッピングなどハイテク映像技術のプロフェッショナルです。
披露されたのは、ダンスする彼女たちにライブで映像を投影し続けるというもの。
新しいパフォーマンスを世界に見せつけたのです。
4月14日、21日、アメリカ・カリフォルニア州インディオで行われた野外音楽フェスティバル「Coachella Valley Music and Arts Festival」に出演した。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Perfume
その際、Perfumeの3人にリアルタイムでエフェクトを付ける演出も大きな話題となりました。
映像表現において最先端を行く日本の技術力を見せつけるライゾマティクス。
現在ではPerfumeのパフォーマンスを語る上で、彼らの存在は欠かせないものとなっています。
紅白歌合戦
12年連続で出場している「紅白歌合戦」では毎年最新の技術を見せてくれる彼女たち。
2016年には“ダイナミックVR”を披露し、大きな話題を呼びました。
紅白における彼女たちのパフォーマンスは毎年洗練されていき、既に恒例のパフォーマンスの1つとなっています。
世界からの反響
2012年、ユニバーサルレーベルに移った彼女たちは本格的に海外進出を目指します。
今回紹介する「Spending all my time」は世界50ヶ国のiTunes Storeでの配信、アジア7ヶ国で着うた・PC配信が行われました。
これ以降、Youtubeの彼女たちの動画へ、日本語以外の書き込みが急激に増えました。
「Spending all my time」では、その歌詞がほぼ英詞によって構成されています。
ここからも、彼女たちの海外進出への本気度が伝わってきますね。
今回はそんな楽曲に込められた想いを紐解いていこうと思います。
Spending all my time(2012)
PV
おそろいのワンピースに身を包み、表情を消した3人。
クリーンな印象を受けるPVですが、実は隠されたストーリーがあるのです。
それは
幼いころに超能力が発覚した少女たちがひとところに集められ、共同生活を送っており、外に出たいと願いながらも時を過ごしている
という、なんだか切ない物語。
まったく表情のない彼女たちから、強い悲しみが伝わってくるようです。
映像から得体の知れない怖さを感じるのは、その隠されたストーリーのせいでしょうか。
Perfumeらしい、どこか不思議な世界観にいつもよりシリアスさを増したPVとなっています。
初の海外ツアー
この楽曲も海外へのアピールを強く感じるものですが、同時期に海外単独ツアーとなるアジアツアー『Perfume WORLD TOUR 1st』も開催した彼女たち。
その後3度の海外ツアーを開催し、いずれも大成功を収めています。