熱くてハードなハセガワダイスケのボーカル担当曲
2019年では初めて登場した、ハセガワダイスケさんの「裏切り者のレクイエム」。
目を引くような、インパクトのあるタイトルですね。
「レクイエム」は、日本だとよく「鎮魂歌」と訳されます。
死者を慰めるために捧げる歌のことですが、こちらは「裏切り者」だというのです。
いったいどういうことなのでしょうか。
曲も穏やかな出だしかと思いきや、ハードで緊迫感のある雰囲気。
ボーカルのハセガワダイスケさんの歌声も燃えるように熱いです。
しかもコーラスまで入って、ますます壮大な印象になっています。
どういう内容の歌詞なのか、どうして「裏切り者」なのか。
色々気になるこの曲の歌詞について、徹底的に考えてみましょう。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』OP
「裏切り者のレクイエム」は、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のOPになりました。
『ジョジョの奇妙な冒険』はかなり有名な作品なので、名前だけでも知っている人は多いのではないでしょうか。
まさに日本を代表する漫画とアニメ作品の一つです。
そんな作品のOPに抜擢される、ハセガワダイスケさんの凄さも感じられますね。
『黄金の風』は、数ある『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第5部にあたるお話です。
「裏切り者のレクイエム」の歌詞は、『黄金の風』の物語とも繋がっています。
要するに物語を見れば、自ずと歌詞の意味や世界観が分かってくるということなのですが…。
ここでは、『ジョジョの奇妙な冒険』をあまり知らない人でも楽しめる解説をしていきます。
もしこれで興味が出たら、アニメを見てみるのも良いかもしれませんね。
神に背く者
この曲のタイトルにもなっている「裏切り者」とは、どういう人なのでしょうか。
いったい何を裏切ったというのか、曲を聴く前から気になってしまいますね。
実をいうとそれについては、歌詞の冒頭から答えが出ているのです。
何故裏切り者となったのか、是非歌詞を見ていきましょう。
運命に立ち向かう
神の運命(さだめ)にさえ
叛旗を翻す…Gangster
出典: 裏切り者のレクイエム/作詞:藤林聖子 作曲:菅野祐悟
ここでいう「裏切り者」とは、運命に抗う者ということのようです。
運命とは神様が定めたもの。
それに対して反抗するのは、神様に対する裏切りに他なりません。
「Gangster(ギャングスター)」とは、「マフィアの一員」という意味です。
神様に対抗する組織の一人、ということなのでしょうか。
それともマフィアという組織を裏切ったのかもしれません。
「神」は悪魔?
畏れという 感情を
掻き消す魂(レイジ) 神(あくま)に背くと 誓った日から
出典: 裏切り者のレクイエム/作詞:藤林聖子 作曲:菅野祐悟
神様のことを「悪魔」と呼ぶのが印象的な歌詞。
しかし、それほどまでに憎いと解釈することもできます。
与えられた運命は、相当受け入れられるものではなかったのでしょう。
そうなれば「畏れる」という気持ちすらなくなってしまうのは当然です。
偉大な存在であるはずの神様を、悪魔と思うのもおかしくありません。
神様を裏切り、畏れ敬う気持ちがなくなったことがスタートでもあります。
未来を求めて
報復とは 終末か?
未来を乞う
生き方を捨てて 挑む者Stay Gold
そうさ 目には目を…
裏切り者には レクイエムを…Wow
出典: 裏切り者のレクイエム/作詞:藤林聖子 作曲:菅野祐悟