コンサートでの定番曲として必ず取り上げられる「春よ、来い」。
日本人としてのDNAを揺さぶるこれぞ日本人の心を歌った愛唱歌。
この曲も彼女の「第66回菊池寛賞」受賞を後押しした曲といえます。
誰しも訪れる最愛の人との別れという不条理。
それでもその最愛の人は心の中にいつまでも生きている。そして暖かく見守ってくれている。
ここで歌われる「春」は「希望」ではないでしょうか。
第5位:ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ
「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」は、1989年にリリース。
原田知世へ提供された楽曲として「時をかける少女」とともに有名な曲です。
コンサートでは年代を追ったセットリストが多いため、この曲はコンサートの前半部分でよく歌われます。
この「ダンデライオン」は、当時16歳で大型新人として期待された原田知世自身のことではないでしょうか。
第4位:DESTINY
アップテンポで歌われる「DESTINY」は、コンサートを盛り上げる定番曲のひとつ。
セットリストの最後で使われることが多いです。
日本語で「運命」という、文字だけみればベートーベンの「運命」と被りますが……。
こちらの「運命」は、そんな大仰な話ではありません。
彼氏に振られた女性がいつか見返してやろう、とする微妙な女性の心を歌います。
あたしは全然平気だわ、と偶然出会うことを思っていつも着飾って出掛けています。
なのに久々再会した日に限って安いサンダルを履いていた、という落ち。
短いストーリーの中に秀逸な歌詞が光ります。
第3位から第1位~不滅の名曲
第3位:守ってあげたい
「守ってあげたい」は、1981年にリリースされた17枚目のシングル。
デビューから1980年代までの最高セールスを記録しています。
コンサートでは、前半部分で「ダンデライオン」「Hello, my friend」とともに続けて歌われることが多いです。
彼女の出身地、八王子市の防災無線で使われていて、思わずほっこり。
守ることの意味がちっと違いますけど…… 本人としてもそれはそれでいいのでしょう。
彼女の曲には、日本の童謡に通ずる曲が数多くありますが、この曲も同様です。
第2位:Hello, my friend
「Hello, my friend」は、「真夏の夜の夢」とともにミリオンセラーを記録した曲。
こちらもコンサートでの定番中の定番。
歌詞の内容からは、いろんな意味を汲み取れます。
いろんな人との出会いと別れ、友達の大切さ、亡くなった人への想い。
亡くなったF1レーサー、アイルトン・セナを追悼して作ったともいわれてます。
でもそうして歌詞内容を考察することは、あまり意味のないことかも知れません。
いろんな人ぞれぞれのテーマに訴えたのがこの曲がヒットした理由でしょう。
変拍子が使われているHello, my friend
この曲には1箇所だけどうしてもリズムキープが難しい箇所があります。
サビの部分のあと、3分経過のところで演奏がストップする箇所。
通常であれば、演奏のリズムキープのままオンで再開します。
ところがこの曲は、オンではなくオフからの再開。
つまり裏打ちされた部分がそのまま表として再開されます。
スネアドラムの裏打ちからの再開が非常に効果的ではないでしょうか。
演奏者泣かせの高度な隠し味のある曲です。