2ndミニアルバム「AUBE」でmajikoが見せた変化
2018年3月7日、majikoの2ndミニアルバム「AUBE」がリリースされました。
今作には、どうやら彼女の今までにはなかった想いが込められているようです。
というのも前作を出したぐらいのころから、思うように活動ができない状況が続いていたというmajiko。
自身はその頃を「闇の時期」と語っています。
今作には、そんな闇を抜け出すというような想いが込められたタイトルが付けられているんです。
AUBEが意味するもの
「AUBE」はフランス語で「夜明け」を意味しています。
それは闇の時期にあったmajikoにとって「状況を変えたい」という想いからのものでしょう。
前作を制作した頃に比べて、今作はmajikoの楽曲に関わる人も増えたとのこと。
それによって彼女の中で「自分だけのことではない」という意識が強くなったのでしょう。
昨今では「もっと世に出たい、この人たちと売れたい」という風に語っています。
周りに支えてくれる人がたくさん居るということが、彼女の曇っていた気持ちに変化をもたらしました。
でもそれは彼女の影響力が広がってきたことや、自らレーベルを移籍したことに伴うもの。
彼女に「夜明け」を呼び寄せたのは、他でもない彼女がやってきたことの積み重ねではないでしょうか。
憧れの人からの1曲「声」を紹介
今回はそんなアルバム「AUBE」から、リードトラックの「声」という曲を紹介します。
作詞作曲はharuka nakamuraが担当
「声」はmajikoが高校生時代から憧れていたというharuka nakamuraが作詞作曲を担当。
haruka nakamuraらしく、情景描写が浮かんでくるようなサウンドに仕上がっています。
憧れて背中を追ってきたアーティストと一緒に音楽を作れるというのはとても幸せなことですね!
この曲からは、haruka nakamuraがmajikoの歌をよく理解していることも伝わって来ます。
まさに相思相愛。理想の師弟関係とでもいいましょうか。
音楽を聴かない人にも
「声」は「音楽を聴かない人の耳にどうしたら残るのか」ということを考えながら歌ったと語るmajiko。
アンダーグラウンドな音楽を好む彼女にとって、これはとても大きな変化です。
最近の「もっと世に出たい」という気持ちに通ずる部分がありますね。
音楽には技術的なことももちろん大事です。
でも今作に大きく影響を与えたのは、やはり彼女の気持ちの面でしょう。
作品に関わってくれる人への想いが込められた「声」という曲を通して、今のmajikoに迫っていきましょう。
「声」はこんな曲
ダンスミュージックを彷彿とさせる4つ打ちのビート。
そこにピアノとアコギの柔らかな音色を乗せるという、ポップスの中では斬新なアレンジが展開される冒頭部分。
majikoの儚げな歌声もその優しいイメージにそっと寄り添います。
途中からは打って変わって軽快なリズムと優雅なフィドルの音色が登場。
アイリッシュミュージックの要素を色濃く感じさせます。
心の底からの叫び
そんなサウンドの中、サビ部分でmajikoが見せるのは心の底からの叫びのような歌。
それはまるで洪水のように、想いが溢れ出す様を思い浮かべさせるものです。
アイリッシュ風味のサウンドにおいて、ある種ロックなものも感じます。
「ロックとはジャンルではなく心意気である」
そんな言葉が思い浮かんで来ますね。
楽曲のイメージに寄り添ったMV
