たけのこは里を築いた
in 1979
あのクッキーも生まれてきた
彼はその身をチョコで覆いて
民を率い 里を作った
たけのこ!たけのこ!たけのこ!
出典: きのこたけのこ戦争/作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史
きのこが誕生して4年後、永遠のライバルとなる「たけのこ」が生を受けました。
きのことは違い、チョコレートを身にまとったたけのこは街を作ったのです。
仲間と助け合うきのこと、王様がいて組織が出来たたけのこ。
住む場所も分れており、山の者と町の者とそれぞれで生活を送れるはずでした。
しかし…。
似ている為に解り合えない両者
しかし彼らは似すぎたため
その近さが争いの種
悲しくも避けられぬ運命
It is called
出典: きのこたけのこ戦争/作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史
クラッカーであるかクッキーであるか。
ただそれだけの事です。
なぜ互いに解り合えないのか…。
両方違って両方素敵なところがあります。
しかし、似ているものというのはお互い何が違うかで争いが起こるもの。
きのこからしてみたら、後に生まれた物が偉そうにしていたら面白くありません。
たけのこからしたら「先輩面すんじゃねーよ!」という生意気さが出てしまったのかもしれません。
もしくは、山で生活しているきのこの領土にズカズカとたけのこが入ってきたのかもしれませんし…。
山で生活しにくくなったきのこがたけのこの里に突然踏み込んできたのかもしれません。
どうであれ…
きのこ、たけのこ共に生を受け40年以上続く争いの火ぶたが切って落とされたのです。
止められない両者の怒り。
山からは きのこ
軍勢を率い向かうその先の
里に たけのこ
争いは避けられないのか
出典: きのこたけのこ戦争/作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史
ついにきのこたちは戦の準備を整え、山を下ります。
向かう先はただ一つ、たけのこの里です。
きのこの山が誕生したのは1975年。
たけのこの里が誕生したのが1979年。
4年程の間があります。
たけのこの里が生まれる前は、きのこの山が定番お菓子として人気だったわけです。
そこで得たであろう資金がきのこの山にはふんだんにあるでしょう。
当然この戦いもきのこの山の方が有利な気もしてしまいます。
恐らく兵士の数もきのこの山の方が多いと考えられます。(4年間の生産量からみて)
山からの きのこ
その勢力の前に立ちはだかる
里の たけのこ
おまえはどちらにつく者だ
出典: きのこたけのこ戦争/作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史
しかし、たけのこの里はデビューからたちまち人気になりました。
そうでなければ今に続く定番お菓子にはなれません。
一気に人気になった事で、それなりの資金が調達でき、軍も拡大できたのでしょう。
先輩お菓子であるきのこの山に挑もうとしているのですから、自信は相当なものです。
誕生当時からチョコを身にまとっているのですよ?
きのこはかぶっていますが、たけのこは鎧の様に体全体に装備しているのです。
田舎娘とシティーガールほどの違いがあります。
先輩としての知恵や力を使うきのこの山と、ポっと出の人気爆発たけのこの里。
果たしてこの戦いに終わりはくるのでしょうか。
曲はこの後も歌詞を繰り返します。
きのこたけのこWAR
出典: きのこたけのこ戦争/作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史
「きのこたけのこ戦争」の歌詞はこれで終わりですが曲中では繰り返されます。
恐らく、一戦目から今までにずっと繰り返されているこの戦いを表現しているのでしょう。
そうこの戦いは明治がきのこの山とたけのこの里の生産を終了しない限り永遠に続くのです。
もしかすると、今後「野菜の畑」なんてニューカマーが誕生しないとも言い切れません。
その時、きのこ派とたけのこ派が初めて仲良くなるということが起きるかもしれません。
明治は両者が仲良くしてもらおうと、様々なアイデア商品を販売してきました。
それでいてもこの戦いは終わらなかった。
そして今も白熱しているのです。
もはやそれを商法にまでしているのですから、明治さん素敵です。
「きのこたけのこ戦争」は手元にどちらかを用意して聞きたい楽曲でした。