星野源が「創造」に込めた想いとは
「ヤバいものを作りたい」でできた楽曲
2021年6月23日に星野源のシングル「不思議/創造」がリリース。
同シングルに収録された「創造」は任天堂「スーパーマリオブラザーズ35周年」のテーマソングとしても話題の楽曲です。
曲中にゲームの効果音を用いたり、ワクワクするようなメロディーは音楽ファンのみならずゲーム好きの心まで虜にしました。
どの音楽ジャンルにも当てはまらない、ポップなメロディーと軽快なビートが癖になる曲調。
疲れた世の中に元気を与え、前へ進めるように手を引っ張ってくれるようなテンションの上がる「ヤバい」作品に仕上がっています。
音や歌詞に込められた任天堂への数多のオマージュ
「創造」はゲーム好きとして長年愛してきた任天堂への愛やリスペクトを詰め込んだ楽曲です。
8bitの世界をイメージして、アナログシンセを並べて制作された本作は「マリオ」シリーズの効果音が散りばめられています。
全力で制作したからこそできたメロディーは、星野源の曲を聴きながらゲームをしているような感覚にさせてくれるでしょう。
また星野源自身のものづくりへの想いと任天堂へのオマージュを重ね合わせてつづられた歌詞も魅力の1つです。
どこが任天堂、どこが星野源のエッセンスなのかを考えながら聞くのも面白そうですね。
"いち"に込められた3つのメッセージ
一つと位置を作り出そう
独を創り出そうぜ
出典: 創造/作詞:星野源 作曲:星野源
1つ目の「いち」
本作では「独」一文字で「いち」と読ませていることが特徴です。
ここでは0から1を生み出すことがものづくりであるということを表現しています。
楽曲を制作することやゲームを創り出すことを指していると推測できますね。
そして任天堂が唯一無二の存在であるということもこの言葉で表現されているのでしょう。
2つ目の「いち」
2つ目の「いち」は居場所の意味である「位置」のことです。
他にはない「自分の居場所を創り出していこう」という意味だと推測されます。
権力や地位という意味での位置ではなく自分だけの居場所を築いていけばいい!
そんな前向きなメッセージが伝わってきます。
3つ目の「いち」
最後の「いち」は任天堂の経営理念「独創」のことを指しています。
音楽とゲームというジャンルは違うものの、同じものづくりとして独創的なものを生み出し続けています。
この部分には任天堂へのリスペクトが込められているのです。
ゲームで遊ぶ、ものづくりをする、2つの立場から任天堂をみてきた星野源だからこそ生まれた歌詞でしょう。
このフレーズだけでもものづくりへの想いが表現されており、心を掴まれるポイントになっているように感じます。