カタカナで何を言っている?
狂信者が捧げるのは
キョウソ スウハイ キョウアイ ソウ テンセイ
全て 捧げろ
さぁ狂え 信者よ 今宵の宴へ集え
(My road)
救済を求めよ 赦しを乞い 謳え
愛に媚びて 踊れ
我を求め 誓え
Dear my FANATIC…
出典: FANATIC/作詞:luz 作曲:Shota Horie
カタカナを全て漢字に直してみましょう。
「教祖」、「崇拝」、「狂愛」、「創」、「転生」。
いずれも、MVに答えが登場しています。
全て宗教を連想する言葉ですね。
「創」は一見、無関係に見えますが「天地創造」などキリスト教的なものを思い起こさせます。
「転生」は仏教に良く登場する「輪廻転生」からでしょうか。
「教祖」が布教している宗教は、この二つのいずれにも属していないもののようです。
全く新しい宗教の「教祖」に扮したluzさんは更に人々を煽ります。
最後のフレーズは「親愛なる狂信者へ」という意味。
堕ちていく心
「何が欲しいの?ボクが与えよう」
光に魅せられ 闇に堕ちてく
歪んでいる 愛情 まだ隠して 秘めた蜜のsituation
忘れられない 衝動 淫らな夜をあげる
埋まらない虚無を ねぇ 満たして
最愛 狂信 ここに誓え
ここで誓え
出典: FANATIC/作詞:luz 作曲:Shota Horie
巧みな話術で信者たちを魅了する「教祖」。
憧れの存在である彼へ近づこうとしているつもりが、どんどんダメな状態に陥っていく。
新しく熱中するものができたことを「沼にハマる」とオタク用語で表現することがありますが、そんな状態なのでしょうか。
宗教は必ずしも信者に良い影響を与えない場合もあります。
それが狂信的であれば、なおさらです。
後半はライブの熱狂的な状態を表現したのかなと受け取りました。
luzさんを「教祖」とすると、ライブは「信仰を確かめる集会」のようなもの。
大勢と一緒に同じ動作をしていると、一種のトリップ状態になります。
初めはそうでなくても、ライブが終わるころにはすっかり狂信者に…
なんてことは結構あるんじゃないでしょうか。
キミに教えたもの
教え通りに…
「ヒト ハ ココロヲ クラウモノ」
とキミに教えた
溢れる程の 愛と憎で塞いでくれよ
キョウ ソ スウハイ キョウアイ ソウ テンセイ
全て捧げろ
出典: FANATIC/作詞:luz 作曲:Shota Horie
冒頭の鍵カッコ内のセリフが意味深ですよね。
「人間とは他者を食い物にして生きる残酷なものなのだ」
という教えなのでしょうか。
それとも、「自分は他者によって心を食い尽くされて空虚な状態だ」だから沢山の愛情や憎悪を向けて、その穴を埋めて欲しいと言っているとも受け取れます。
健全とは言い難い関係に思えますが…
気持ちが通じ合っていると思っている一瞬はきっと幸せな気持ちになるのでしょう。
狂信者に求めるものは
さぁ 叫べ 信者よ 聞かせよ 忠誠の証明
(My road)
絶望を迎えろ 覚めぬ悪夢[ユメ]で惑え
さぁ狂え 信者よ 今宵の宴へ集え
(My road)
救済を求めよ 赦しを乞い 謳え
愛に媚びて 踊れ
我を求め 誓え
Dear my FANATIC…
出典: FANATIC/作詞:luz 作曲:Shota Horie
ライブでいうところのコール&レスポンスで信仰心を確かめ合う「教祖」と「狂信者」。
この「教祖」が布教する宗教は「希望」を与えるような明るいものではありません。
他宗教から見ると、邪教といっても良いような内容なのかもしれません。
それでも「教祖」に魅了されている「狂信者」たちは今晩も彼へ愛を捧げます。
合いの手で入る英単語は「私の道」という意味。
これからluzさんが歩む道を示しているのかもしれませんね。