車に乗って誕生日プレゼントを
少し遠い我が家にまで
届けてくれた日思ったの
出典: 「良い奴」/作詞:つんく 作曲:つんく
ここまで彼女の年齢は具体的に示されていません。
しかしなんとなく彼女の年齢が分かってくるような表現が出てきています。
それは1行目の「車」というキーワードですね。
彼はすでに自動車の運転免許をもっていて、自分のものと思われる車に乗っているそう。
アンジュルム(当時はスマイレージ)が歌うことからも、きっと彼女は年下。
年上の彼の優しさに胸がときめいてしまった、というエピソードなのでしょう。
MVで大人っぽい衣装を彼女たちが着ていることから、彼と同年代と考えることもできそう。
しかしわざわざ歌詞のなかに「車」という表現を入れてられています。
そのため、そこまで深読みする必要はなさそうかなと思います。
1番サビ部分の歌詞解説
「ごっこ」になりかねない
私にはきっとまだ早すぎる
なぜにそんな結論を急ぐのよ
心配しないで
今は君以外に仲良しは居ないんだから
出典: 「良い奴」/作詞:つんく 作曲:つんく
さてサビ部分の歌詞です。
1行目にあるように、やはり彼女にとって恋愛はまだまだ未知の世界のよう。
そもそも彼女がまだ中学生くらいだったとしたら、この気持ちはよく分かります。
まだまだ友達同士で、恋のウワサ話をして盛り上がっているくらいで丁度良いのではないでしょうか。
大人の見よう見まねで恋愛「ごっこ」はできそうですが、正直まだ早いと思います。
もし女子中学生と男子大学生の恋愛という設定なら、「美少女戦士セーラームーン」を想起させます。
男女の差
彼女としてはそういう感覚でいるのに、彼の方はそうではない様子。
男としてはどうしても独占してしまいたいのでしょうか。
それは自分が安心するためか、単に独占欲を満たしたいからか…。
2人の欲しているところにズレを感じさせますね。
彼女からすると、彼を独占したいという気持ちよりも怖さが圧倒的に勝っているようです。
3・4行目では彼の焦る気持ちを収めようと苦心している彼女の様子が見てとれます。
年上の彼
君の方がほんのちょっと年上(うえ)だから
目に入る風景も違うのよ
社会に出たらきっと
もっと綺麗な子 気に入って口説くんでしょ
ふ・く・ざ・つ
出典: 「良い奴」/作詞:つんく 作曲:つんく
1行目より、彼が年上だったことが確定しましたね。
車をもっていた彼は、彼女にとっていろいろな意味で憧れの存在なのでしょう。
憧れていることは確かなのだけど、彼女は不安に感じているよう。
どこかで、恋のアドバンテージは彼がもっていると考えているのではないでしょうか。
自分は彼と付き合うために努力を続けなくてはならない、というような気持ち。
実際、彼のまわりにはもっと年の近い女性もいることでしょう。
彼女からすればそういった存在は驚異そのもの。
いつまでも彼が、自分のことだけを見ていてくれるとは限らないのです。
2行目では現在のそういった不安について、3行目以降では将来の不安について書かれていますね。
社会人になったら
また、「社会に出たら~」という表現から彼はやはり大学生でしょうか。
そして大学とは比べ物にならないくらいに広い世界としての、社会。
もちろん出会う女性も、学生だった頃とはまったく違ってくるでしょう。
びっくりするような大人な女性と知り合うこともあるはず。
そのことを考えると、今の自分はなんて子供っぽいのだろうか…。
そういった彼女の少女としての寂しさや不安な気持ちが表れています。