ミニアルバム「幻倶楽部(くらぶ)」に収録
「幻倶楽部」は2014年に発売
「ケケケ」って何だろう
イマジネーションあふれるタイトル
まずはじめにタイトルの意味を考えてみましょう。
「ケケケ」という言葉を聞いて思い浮かぶのは、笑い声だと思います。
しかもただの笑い声ではなく、陰鬱な笑い声。
例えば、幽霊の笑い声や妖怪の笑い声などです。
人間同士が争っていて、一人がもう一人を何かで出し抜いたとき。
俺はあいつより上にいるんだ、という思考が働き、ほくそ笑む。
「ケケケ」という言葉を聞いて思い浮かべる笑い声というのは、あまり良い感じのしない笑い声ですね。
「ケ」が付く単語を考えてみる
答えは簡単
「ケケケ」が笑い声だ、というのはあくまでも推測にすぎません。
では、他に何か思い浮かぶことがあるでしょうか?
このタイトルは「ケ」という、同じ言葉の連続です。
皆さん、「ケ」と聞いて何か思い浮かべる単語はないでしょうか?
そうです、「毛」です(笑)
『ケケケ』というのは「ケ」=「毛」のことだったのです。
「ケケケ」と聞くと分かりづらいですが、「ケ」と聞くと、答えは簡単ですね。
『ケケケ』のMVを見てみよう
バラエティあふれる映像が満載
いかがでしたでしょうか?
ユーモアとバラエティあふれる映像ですね。
冒頭は映像ではなくマンガになっています。
『ケケケ』のテーマをこのマンガで解説しているのです。
見る限り少女マンガのようですね。
登場するキャラクターのまつげと瞳が、必要以上にキラキラしています(笑)
そのキャラクターが「毛」を連呼し、自分の腕や足を確認していますね。
ようやく次のシークエンスから、吉澤さん本人が登場します。
しかし、吉澤さんの周りには怪しい人々が…。
着ぐるみを着て何か所作をしています。
いったいこの人物たちは誰なのでしょう?
こちらは『ケケケ』のテーマである「毛」たちです(笑)
毛髪か腕の毛か足の毛か、そこは明らかにされていません。
MVのトーンは落ち着いた色です。
基本的に白か黒です。
モノクロームに近い色ですね。
ドラマティックなイントロで吉澤さんは首をクルクル回しています。
「毛」が動くさまを現わしているのでしょう。
吉澤さんは無表情なので、これがギャグなのか真剣なのか判別がつきませんね。
また、吉澤さんと「毛」たちが踊る「ケケケダンス」も見逃せません。
ユニークな振り付けで思わず注視してしまいますね。
0:51秒あたりで男性のマネキンが登場します。
そのマネキンの毛深さといったら...。
誇張しすぎだろ、とツッコミを入れたくなるような毛量です(笑)
サウンドはレトロ。
レトロななかにもエレクトロニカの要素があったり、現代的なサウンドだと思います。
また、吉澤さんの声も独特。
例えて言うなら「昭和歌謡を歌ったらマッチしそうな声」。
椎名林檎さんの声に少し似ているでしょうか?
ハスキーですが艶のある声をしています。
コブシの入れ方も昭和の歌謡曲を思い起こしますね。