サブリナはシューズ? パンツ? オシャレ系??
夜風に漂った 君の髪
そっと手をのばしてみるよ
愛しているよと いいかけて止めた
偽りの町に 真実は似合わない
いつだって いつだって 現実は闇にとけてく
言葉の静寂にうちのめされても
追いかけて抱きしめた パズルのpieceはあわない
朽ちてく果実
サブリナ
いつだって いつだって 本当の愛を求めて
町中の嘘に傷付けられても
今夜も空虚な気持ちを抱えておちてく
朽ちてく果実
サブリナ
出典: サブリナ/作詞:家入レオ 作曲:家入レオ・西尾芳彦
2012年2月リリースのデビューシングルは3位です。「サブリナ」が心地よいイヤーワームになって深部まで届いてくれます。
サブリナパンツやサブリナシューズにもあるように、服飾系おしゃれ感をイメージさせるワード。
オードリーヘップバーンの映画「麗しのサブリナ」は名作中の名作ですね。この映画を家入レオさんも見たのでしょうか?
一度は耳にしたことあるカタカナですが、この曲の「サブリナ」に託されたのはもどかしい若さ。
自分を突き放すように歌うことで、心の中のモヤっとした部分の解決方法を探ります。
一見上手く行っているようなことでも、その後ろには迷いや後ろめたさが付き物。それを無視して前に進もうとしても感じるのは虚無感しかありません。
今できることは、自分の本音を受け止めてこの時間をやり過ごすことだけ。
“朽ちていく”は形もなくボロボロになってしまう、ネガティブな言葉です。無くなれば0から始めることが可能なので「サブリナ」を歌って出直しましょう。
第2位 ずっと、ふたりで
男女比率は3:7で女子多めです。年代は20代女子と男子が歌っています。その次には40代男子が目立ちます。
2017年日本テレビの日ドラ「愛したって、秘密はある。」の主題歌です。ツライ過去を抱えたエリート男子が主人公でした。
切ない気持ちを受け止めるのは僕だけ
“あたしをぜんぶ知ってしまっても
変わらず好きでいてくれるかな?”
君はまるで別れを告げるように
僕の頬にキスをした
言いたくないこと 言わなくて良いんだよ
僕にもそんな過去ならあるし
だけど君を愛する気持ちには
何の曇りもないだろう ほら
出典: ずっと、ふたりで/作詞:杉山勝彦 作曲:杉山勝彦
切なさを感じる問いかけで、歌詞が始まります。知られたくない過去は誰もが持っているはず。
だからそれが、君を嫌いになる理由にはなりません。僕の前にいる今の君を愛しているのだから。
不器用で 生きるのが下手だって良いんだよ
一緒にころんで 笑い飛ばそう
愛してる 心から ずっとふたりで生きていこう
いつでも 君が僕を照らすから
あるがままの君でいて欲しい
僕がそばにいる
つないだ手を離さなければ
もう何も怖くない 信じよう
目の前の君以外 どうだって良いんだよ
涙の記憶は 僕にゆだねて
愛してる 心から ずっとふたりで生きていこう
微かな光さえ見えない時も
僕が君を照らすから
出典: ずっと、ふたりで/作詞:杉山勝彦 作曲:杉山勝彦
器用に生きられない、それを悔やむより僕の方を見て欲しい。僕が君の手を離さないようガッチリと掴んでいることに気が付いて欲しい。
涙を流し続けていたことだって僕は知っている。今の僕はその時間さえ愛おしい。下を向いていた時の表情も含めて、君のすべてが愛おしい。
この後の長い時間を一緒に積み上げていくのは、君の前にいる僕しかいない。
“愛してる 心から”なんてセリフを面と向かって言えない、40代男子が歌う気持ちが良くわかります。
照れながら歌う「ずっと、ふたりで」をしっかりと受け取ってください。
第1位 君がくれた夏
男女比率は2.5:7.5で女子に人気です。年代は20代が男子女子とも、ほぼ半数を占めます。30代以上は男女ともさすがに少なめです。
2015年のフジテレビ月9「恋仲」の主題歌です。月9らしい恋愛ドラマの展開を、私は毎週楽しみにしていました。
高校を卒業してから7年後のそれぞれを描いたストーリーは、ターゲット層の20代が歌うのは納得です。
君と夏は想い出の中にしかいないけれど
時の隙間に 流れ込む風
教室の その片隅で
揺れる前髪 ただ見とれていた僕は
君に 恋をしたんだよ
まるで空を 歩いてるみたいな日々
当たり前に そばにいたこと
未来なんていつもそう 疑いもせず
君がいた夏に この気持ち うまく言えなくて
oh ふたつの心は 何故に離れていくの?
so,why…
届かなくて
出典: 君がくれた夏/作詞:家入レオ 作曲:西尾芳彦
リリースは2015年8月、10枚目のシングルです。夏の想い出、その中でも高校生の夏は特別な想い出を作ってくれます。
夏休みに入るまでの、1学期の教室を通り過ぎる風さえも想い出になります。
愛情の罠だって 気づいた時は遅すぎて
捻れた感情は 光求め彷徨う
叶わない願い 置き去りのままで
君がくれた夏 その奇跡 僕は忘れない
oh 溢れそうな想い あの夕日に隠して
so,why…
気づいていた
true love true love
出典: 君がくれた夏/作詞:家入レオ 作曲:西尾芳彦
高校時代の恋愛が結婚に至るのは10%に満たないのでは? というのが大方の意見のようです。でもその時はたとえ夢でも、2人の恋の結末が幸せに終わることを願います。
純粋な願いであるからこそ小さな行き違いにつまずいて、立て直す余裕もなく終わってしまう2人の関係。
“叶わない願い 置き去りのままで”この歌詞が1行で載せられているのを、見逃さないで下さいね。「君がくれた夏」を表す1行です。
学生時代の長い夏休みは人生の中の特別な時間だったことに気が付くのは、学校を卒業して社会に出てからです。
まとまった休みも取れない夏に疲れたら、この歌でクールダウンしてみるのはいかがでしょう。
奇跡は起こらなくても、明日からのモチベーションが復活してくれます。