「反逆のマーチ」
7枚目
「反逆のマーチ」は4曲入りのシングル「反逆のマーチ / ダークホース / 誰も知らない / Mad Pierrot」として2015年9月9日にリリースされました。
オリコンチャート19位を獲得し、9mm Parabellum Bulletにとって7枚目のシングル曲です。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/反逆のマーチ/ダークホース/誰も知らない/Mad_Pierrot
「反逆のマーチ」は完全受注生産限定Special Editionと通常盤の2バージョンでリリース。
Special Editionには「オリジナル・ピザBOX仕様」になっており「4種のトッピング」の特典が付いてきました。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/反逆のマーチ/ダークホース/誰も知らない/Mad_Pierrot
このシングルは9mm Parabellum Bulletのメンバー4人が個々にプロデュースと作曲を行った曲が1曲ずつ収録されています。
こんな企画は非常に面白いですよね。
バンドの新しい方向性を見つけることができますし、ファンとしても今までにない9mm Parabellum Bulletを聴くことができますから。
この曲は面白い特典がついていますね。9mm Parabellum Bulletのメンバーがピザ好きなんでしょうか(笑)。
こういった遊び心があるバンドはファンに愛されますね。
古き良き昭和歌謡の香りがする曲。ユーモラスな雰囲気も感じるユニークな楽曲です。
それでは「反逆のマーチ」の世界を見ていきましょう。
「反逆のマーチ」の歌詞
深掘り
「反逆のマーチ」とは何に対する反逆なのでしょうか。
この街はいつのまにか やさしさを忘れてしまった
誰に聞いても答えは 「そんなこととっくに知っている」
この街はいつのまにか 欲望に飲まれてしまった
どうにかする気があれば やることはきっと残っている
出典: 反逆のマーチ/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
時代の変化で人の心が荒んでいくことを歌った歌詞です。昭和から平成への時代の変化を歌っているようにも感じます。
昭和の時代ではもっと人と人との繋がりが大切にされていたように感じますよね。
ここでの欲望とは「利己主義的な欲望」のことではないでしょうか。自分のことが一番で他人よりも自分を優先するということです。
日本は経済的には発展してきましたが、その道の何処かで大切なものを置いてきてしまったのかも知れません。
そうして、そんな日本でも、この利己主義的な雰囲気や考えを変えるためにできることがあるのでは?と歌っているのでしょう。
「反逆のマーチ」が昭和歌謡の香りがするのも、昭和への憧憬を表現しているのかも。
反逆とは今の時代の空気に対する反逆でしょうかね。
今日はなんだか胸が騒ぐのさ
こんなビートの止め方は知らない
さあ 反逆のマーチを高く高く鳴らせよ
愛でも勇気でも思い出させてやるよ
出典: 反逆のマーチ/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
反逆の胸騒ぎでしょうか。「反逆のマーチ」のビートを止めることはできません。
曲のタイトル「反逆のマーチ」が出てきます。「反逆のマーチ」を鳴らせと扇動していますね。
失ってしまった愛や勇気を思い出させてやるよ!というパワフルなメッセージです!!
いつから愛や勇気を失ってしまったのでしょうか。でも、もうそんなことはどうでもいいのです。
今こそ「反逆のマーチ」を鳴らす時です!!!
おれたちはいつのまにか あの頃と変わってしまった
流れ続ける時間は 心ではずっと止まっている
興味ないとか関係ないとか
そんなムードは壊してしまいたい
出典: 反逆のマーチ/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
時代の変化によって、人々の心が変わってしまったことに対する切なさが歌われているのでしょう。
個人主義が蔓延しているため、他人には必要以上に関わらなくなっている世の中です。自分は自分、他人は他人です。
しかし、そんな個人主義での弊害はないでしょうか。
他人と関わらなくなったことで、社会問題が悪化したり、他人を容易に傷つける事件が起きています。
他人と関わるのは非常に面倒ですが、その関係性でしか手に入らない感情の繋がりがありますよね。
個人主義とはいっても、人間はひとりでは絶対に生きていくことはできません。
食べること、住むこと、着るもの全ては他人様のお陰でできること。
たったひとりで生きているという傲慢な考えを壊したいのかも知れません。
さあ 反逆のマーチを強く強く鳴らせよ
さあ 反逆のマーチを強く強く鳴らせよ
笑えないリアルも笑いとばしてやるよ
でっかい壁にぶつかってんだ 絶対絶命も上等さ
失敗糧にしてやったりだ 一対一の勝負挑むのさ
出典: 反逆のマーチ/作詞:菅原卓郎 作曲:滝善充
ここでも「反逆のマーチ」を鳴らします。「悲惨な現実」=「笑えないリアル」でしょうか。
現実はいつの時代でも残酷ですが、どんな時代でも人間はそれを乗り越えてきました。
残酷な現実を悲観するのではなく、現実を受け止めて笑い飛ばして行くという強い決意を感じます。
現実に潰されそうになったら笑い飛ばすのが一番でしょう。深刻に考えては潰されるだけですから。
「でっかい壁」=「絶体絶命で困難な状況」でしょうね。そんな状況でも「上等さ」と言って立ち向かっていきます。
なんてパワフルなんでしょう。
「失敗」だって「糧」にしてしまいます。「失敗」すると一見ダメなように感じてしまいますが、実はそうではありません。
「失敗」したということは、「そうしたらいけないことが分かった」ということです。
「失敗」をネガティブに捉えるのではなく、ポジティブに捉えることで落ち込まずに前進できます。