確かめてね 冴えた身体
明日 もう 消えて なくなるかも
頬につく ごはんの粒
直接 今なら 食べてもいいよ

出典: 永遠はきらい/作詞:YUKI 作曲:n-buna

子供から大人に変わる前の体は、アンバランスで繊細です。

乱暴に扱えばすぐに壊れてしまいそうなこの体に触れてみて。

そうすることで、主人公は君の存在を記憶に刻もうとしているのかもしれません。

それと同時に、君の記憶にも自分の存在を刻もうとしているのでしょう。

君との恋は、きっと永遠じゃない。

だから、今この瞬間をずっと覚えていたい。

「頬につく~」から歌われているような少し恥ずかしいことも、今しかできないと分かっている。

照れていないで、短い青春時代を精一杯楽しもう。

主人公は、そんな気持ちでいるのかもしれませんね。

不安定な時期

長い人生の中で、青春時代がやたらと強く記憶に刻みつけられるのはなぜか。

その秘密は、青春の不安定さにあるのかもしれません。

恋に恋している

ピカピカ 走る 高級車
キラキラ 光る 宝石も
あの娘の 歌には叶わない
揺れるメロディ ビクともしない
恋なら 恋に恋い焦がれ
好きなら好きと もう言って
ずっと好きじゃなくっても 今だけは言って

出典: 永遠はきらい/作詞:YUKI 作曲:n-buna

世の中に溢れているどんな高級品よりも、あの娘の歌の方が価値がある。

そんな風に思うのも、恋に恋してしまうほど主人公が若いからなのかもしれません。

惚れた相手のことしか見えていない様子は、一途とも幼いともいえますね。

しかし主人公の胸には、この恋に終わりがあることを悟っている冷静さもあります。

いつか終わる恋だと分かっているからこそ、「好き」という言葉を相手に出し惜しみしてほしくない。

一見我が儘なように思えて、主人公の言動はかなり大人びている面もありますね。

青春は痛い

都会の空は青く 境界線は甘く白く
―青春は 痛い―

出典: 永遠はきらい/作詞:YUKI 作曲:n-buna

若さゆえの失敗や過ち。

そういうものは、何歳になっても思い出すたびに、恥ずかしくなったり、後悔で苦しくなったりするものです。

楽しいだけが青春ではない。

痛みを伴っているから、青春時代の記憶は強く胸に刻まれるのでしょう。

ふと見上げた空の青さに、主人公は青春の痛みを思い出したのかもしれません。

子供と大人の境界線が曖昧な時代、恋はいつでも甘美な響きを持って見えたのでしょうね。

青春は明日まで

飼いならせない 更地でいたい
明日まで 誰かと恋しなきゃ
街を歩く 私見ても
直接 今は 話しかけないで

出典: 永遠はきらい/作詞:YUKI 作曲:n-buna

大人になりきれない自分の不安定な心を、主人公はいつまでもコントロールできないでいる様子です。

これから社会に出て、自立しなければならない。

そう分かっていても、できることなら今の自分のままでいたいと、主人公は思っているのでしょう。

まだ何者でもなく、何も持っていない自分。

しかし、いつかは変わらなければなりません。

主人公は、自分の青春時代は明日までと決めたのでしょう。

だから、明日まではこの幼い恋を続けていよう。

そして青春を明日で終わらせられるように、誰も邪魔しないで。

最後の歌詞で歌われているのは、主人公のそんな気持ちなのかもしれません。

主人公の本音

青春の終わりを悟ったとき、主人公は何を思ったのか。

主人公の本音に迫ります。

若者たちの願い

ああ! お願いが 叶うのなら
裂けるくらい まだ遊んでいたい

出典: 永遠はきらい/作詞:YUKI 作曲:n-buna