EMPiREの「Black to the dreamlight」が話題を集めた理由
アニメ「ブラッククローバー」のエンディングに
2018年4月11日に1stアルバム「THE EMPiRE STRiKES START!!」をリリースしたEMPiRE。
自身初のオリジナルアルバムだという上に、なんとカセットテープでリリースされたということが非常に興味深いこの作品。
今回紹介するのはこのアルバムのリード曲「Black to the dreamlight」です。
アニメ「ブラッククローバー」のエンディングに選ばれたことでも話題を集めた1曲ですね。
初の作品にしてアニメタイアップに選ばれるというのも、大いに話題の的になる要因。
しかしこの楽曲が話題を集めた理由はそれだけではないんです。(ここまででも話題盛り沢山なのにまだあるのかといった感じですが…。)
MVは地上波NG!?
この楽曲がリスナーを騒然とさせたのは、そのMVの内容でした。
仮にも彼女たちはアイドルグループだというのに、なんと地上波で放送することがNGにされるほど過激な映像になっているのです。
いろんなアイドルが出て来ている昨今、「そんなこともやっちゃうの?」と驚かされることは珍しくありません。
しかし地上波で放送できないレベルとなると話はまた別。
BiSHにしてもそうですが、WACK所属のアイドルというのはいわゆる一般的なアイドルと比べるとやはり異質ですね。
そもそも、そういったちょっぴりぶっ飛んでいるところが彼女たちの魅力だったりします。
そういった他と一線を画す部分が武器となり、アイドルグループが乱立する中でも彼女たちに独特な存在感を与えているのでしょう。
この演出にも奥深い意味がある?
見るからに痛々しいその内容に目を覆いたくなってしまいますね。
その痛々しい演出と交錯してベッドの上で嬉しそうに飛び跳ねるメンバーの姿が映されます。
それらの印象に反して優しくすらある楽曲。
今にも泣きだしそうなイメージで歌い上げられるサビのメロディに、この演出にも奥深い意味が込められているのではないかと感じさせられますね。
表現されているその「痛み」にはどんな意味が込められているのか。
きっと歌詞の中にそのヒントは隠されているのではないでしょうか。
ここから順を追ってその内容を紐解いていきましょう!
ちなみに地上波では別バージョンのMVが流された模様です。
夢を追う主人公…仲間と共にいつか高みへと想像を膨らませるけど
君と描いた あてのない旅
始まりはそう 今ここから
いつか僕らそこに立つから
瞳閉じたら景色 見える
出典: Black to the dreamlight/作詞:beat mints boyz 作曲:松隈ケンタ
旅立ちを彷彿とさせる歌い出し部分。
どうやら主人公は志を同じくする仲間がいるようですね。
主人公はいつかお互いに高みに立つ姿が、瞳を閉じれば浮かんでくると語ります。
二人の堅い誓い、そして絆を感じさせる内容となっていますね。
いつも仲間を待たせてしまっている
想像してみた 後の姿を
たくましくない まだここから
いつも君はこう呟くんだ
大丈夫だよ 早く来いよ
出典: Black to the dreamlight/作詞:beat mints boyz 作曲:松隈ケンタ
理想を成し遂げた自分の姿を想像していた主人公でしたが、実際の自分は頼りなくていつも仲間が一歩先を歩いているような状態。
彼が「大丈夫だよ 早く来いよ」と言って主人公を支えてくれていることが描かれています。
そうやって自分を待っていてくれる優しさを感じるからこそ、自分だけではなく二人で高みへ登りたいと主人公は思っているのでしょうね。
思いやりに応えなければという焦り
あぁ時に残酷
持たざること
いつまで苦しそう??
出典: Black to the dreamlight/作詞:beat mints boyz 作曲:松隈ケンタ
彼が気に掛けてくれることはすごく有難いことではあっても、それは同時に主人公に苦しみを与えていました。
いつになったら自分は成長することができるんだ。
彼に追いつくことはできるのだろうか。
いつまで自分は持たざる者のままなんだ。
これは待ってくれている彼の思いやりがあってこその苦しみです。
人から優しくされると、応えなければいけないと焦ってしまうことって確かにありますよね。