遠い空を見上げていれば
同じように
感じあえるかな?
これまでも
これからも
ずっと
祈っている
君の笑顔
絶えぬように

出典: 手紙/作詞:TAKAHIRO 作曲:Hiroo Yamaguchi

なかなか会うことができない相手のことを考えるとき、ふと空を見上げることがあります。

この空は、あの人のところまで続いているのかな。

あの人の上に広がる空はこの空の続き。

そう考えると、離れている相手のことを少し身近に感じることができそうです。

この空の向こうで相手が今、何をして、どんな表情をしているのか、それはこちらにはわかりません。

しかし、澄み切った空の向こうにあるのは、やはりあの人の笑顔。

たとえ会えなくてもお互いを想いながら笑顔で毎日を過ごしていると信じたいものです。

自分がふと相手を想い出し空を思わず見上げたように、あの人も見上げていて欲しい。

きっと見上げているはずです。

会えないときが続いていたとしても、二人の気持ちはしっかりとつながっているのでしょう。

迷いながら進みながら

あなたの存在

EXILE【手紙】歌詞の意味を徹底解説!想いを書き溜めた「手紙」の行く先は…夢を追う男はつらいよの画像

錆び付いたポストに
何度も向かい合った
その先にある
君の姿に
ただ僕は甘えたいだけだね

この夢叶えてゆくんだ
後悔したくはないから
いつも...

出典: 手紙/作詞:TAKAHIRO 作曲:Hiroo Yamaguchi

男性にとって、甘えるという行為は相手を信用しているときにしかできません。

一般的に男性は常に独立し自分自身が強くありたいと鼓舞しながら生きています。

闘う性である以上、弱いところを見せることがなかなかできないものです。

そうは言うものの、どこかで自分の味方になって応援してくれる人に甘えたいのが人情。

弱いところも含めて受け入れてくれる人の存在をどこかで求めているのではないでしょうか。

ポストの前で手紙を待ちながら、主人公は手紙の送り主に甘えています。

手紙の送り主に向けて優しい言葉をかけることや気遣うことはなかなかできなくても。

それでも、君は僕を応援していてくれるね

いつか、僕が一旗揚げて君を迎えに行くって信じていて欲しい。

勝手なこととわかりつつ、自分を信じてくれる相手の気持ちに主人公は甘えています。

夢との両立

夢を追うことと、誰かを大切にすることは別のことです。

複数のことを同時進行することができる女性はそのように考えるでしょう。

男性の場合は少し違うようです。

何かに夢中になっているときは、恋人を気遣う余裕さえなくなったりします。

主人公にとって、手紙を送ってくれた人の存在は心の支えです。

手紙が来ることを嬉しく思うことと、それに優しい返事を返すことは別問題。

受け取るだけで精一杯なのです。

返事をしないからといって相手が嫌いなわけではなく、恋愛を手離したいわけでもありません。

どうしても叶えたい夢があること、それは主人公の諦められないこと。

そんな自分の夢も含めて愛してくれている手紙の送り主

懐の深い相手に感謝しながら、主人公は手紙の送り主を愛おしく感じているようです。

思い出の続きを

未来に続く思い出

忘れないで二人の日々を
抱きしめては
温もり感じた
幸せな
あの時間を
過ぎてゆく季節に
置いていけない

出典: 手紙/作詞:TAKAHIRO 作曲:Hiroo Yamaguchi

過去のこと、過ぎ去ったことを振り返るというのはネガティブなときだけではありません。

いずれやってくる幸せな日のために耐えて頑張らなければならないとき。

そんなときにも、かつての幸せな時間をしみじみ反芻したりします。

二人で過ごした時間や、二人で交わした会話の内容など。

そういったものは、辛い時期を乗り越えるための大切な支えになります。

楽しい思い出がよみがえるとき、またそんな日がくることを夢見るでしょう。

いつかの思い出の続きが夢で終わってしまわないためには、今目の前のことを乗り越えなければなりません。

主人公は、かけがえのない思い出を現在の活力としています。

必ずまた、温かい時間を取り戻す。

そんな二人の想いが夢を実現に近づける指標となるのでしょう。

待っていて欲しい

君と一緒に

EXILE【手紙】歌詞の意味を徹底解説!想いを書き溜めた「手紙」の行く先は…夢を追う男はつらいよの画像

僕の側であの日のように
微笑むなら
全てを受け止める
もう二度と
強がらずに
君と
歩いていく
その心が
離れぬように

出典: 手紙/作詞:TAKAHIRO 作曲:Hiroo Yamaguchi

主人公は想いを寄せてくれた人を置き去りにして夢に邁進していたようです。

どちらを選ぶという次元の問題でなかったにしろ結果として。

そこに舞い込んだ一通の手紙が、大切なことに気付かせてくれました。

立ち止まって考えたとき、主人公は手紙の送り主の存在の大きさに気付いたようです。

待っていてくれる、いつも帰る場所があったから頑張って来られた

そのことがはっきりとわかった主人公は、彼女に向けて走り出します。