歌詞を解釈
思い出と再開する朝
A Bm7/E G A Bm7/E G
ねむらずに 朝が来て
A Bm7/E G A Bm7/E G
ふらつきながら帰る
A Bm7/E G A Bm7/E G
誰もいない 電車の中を
A Bm7/E G A Bm7/E G
朝日が 白昼夢色に染める
出典: OMOIDE IN MY HEAD/作詞:MUKAI SHUTOKU 作曲MUKAI SHUTOKU
徹夜明けの気だるさ。誰もいない電車は日常の中の非日常として脳を刺激します。
フラフラと漂っていたらあの日の電車がフラッシュバックするのです。頭の中の思い出(=OMOIDE IN MY HEAD)と不意に再会を果たす朝の風景。
思い出の少女
G A Bm7/E G A Bm7/E
ああ制服の少女よ
G A Bm7/E
気が狂いそうな青空と
G A Bm7/E G
朝日のせいで 白く眩しい
出典: OMOIDE IN MY HEAD/作詞:MUKAI SHUTOKU 作曲MUKAI SHUTOKU
思い出の風景には制服の少女がいました。大人になった今、あの青春の日々のなんと眩しいことか。
それを「気が狂いそうな青空と朝日」で象徴的に示す、向井秀徳の言葉選びが素晴らしいです。
時をかけていく朝の電車
A Bm7/E G A Bm7/E G
俺はうすく目を 開けて
A Bm7/E G A Bm7/E
閉じてそして また開く!!
Gadd9
現実と残像は くりかえし
気がつくと そこに
F#m7 G F#m7
ポケットに手を突っ込んで
G
センチメンタル通りを
F#m7 G F#m7 G
練り歩く 17才の俺がいた
出典: OMOIDE IN MY HEAD/作詞:MUKAI SHUTOKU 作曲MUKAI SHUTOKU
目をつぶれば見える少女の残像が、彼女がいない現実とダブって見えます。そして脳は時をさかのぼり、17才の自分の姿が現れるのでした。
センチメンタル通り
17才の自分は思春期特有の感傷をたたえていた、という比喩なんでしょう。
しかし邦楽の歴史の中で『センチメンタル通り』は、特別な意味を持った言葉です。
それは日本語ロックの先駆者、はちみつぱいのファーストアルバムとして知られています。
このアルバムは日本語ロック史における重要な1ページです。若き17歳の向井は音楽の世界に深い興味を持っていた、ということでしょう。
この一節は若さゆえの感傷と先輩への尊敬、二重の意味を含んでいるのです。
はちみつぱいの1stアルバムの名が、NUMBER GIRLの1stの1曲目に使われたことは偶然とは思えません。
先輩を踏まえるのもスマート、向井秀徳の才能ですね。
OMOIDE IN MY HEAD
G A Bm7/E G A Bm7/E
OMOIDE IN MY HEAD
G A Bm7/E G A Bm7/E
OMOIDE IN MY HEAD
出典: OMOIDE IN MY HEAD/作詞:MUKAI SHUTOKU 作曲MUKAI SHUTOKU
頭の中の思い出。それに対する感情をこの曲では一切語りません。
語らないから想像の余地があるのでしょう。