思い出は遠ざかる、遠ざける
G A Bm7/E G A Bm7/E
朝日は いまだ白く眩しくて
G A Bm7/E G A Bm7/E
俺はおれをとりもどすのをじっと待っている
G A Bm7/E G A Bm7/E
だんだんクリアになっていく
G A Bm7/E G A Bm7/E
頭の中の想い出が遠ざかる
出典: OMOIDE IN MY HEAD/作詞:MUKAI SHUTOKU 作曲MUKAI SHUTOKU
思い出は遠くなり「俺」は「おれ」に、かっこつけない今の自分になっていきます。
Gadd9
さあ、もう目を開けて
感傷の渦巻きに沈んでいく俺を
F#m7 G F#m7 G
まぼろしに取りつかれた俺を
F#m7 G F#m7 G
突き飛ばせ そして どこかに捨てちまえ
出典: OMOIDE IN MY HEAD/作詞:MUKAI SHUTOKU 作曲MUKAI SHUTOKU
あの頃のセンチメンタルには飲み込まれない、俺を捨てていつものおれに戻ってやる、そう自分に言い聞かせます。
忘れる強さをおれにくれ!そう言っているような、強さの中に弱さが見えるフレーズです。
特別な意味を持つラストソング
解釈に更に加わってくるのが、この曲を最後に演ったという事実です。
感傷的にならずに過去の自分は忘れて、新しい音楽をはじめよう。そう言ってるみたいでカッコよくないですか?この曲を最後に持ってきたのってそういう意味だと思うんですよね。
解散後はそれぞれが新たなバンドを結成し、独自路線を追求していくことになります。
コードについて
作曲・向井秀徳はほとんど人差し指を使わずに弾くことで知られています。
特殊な運指が生んだNUMBER GIRL独自のコード進行になっているため、とても弾きにくいと思います。
幻想的なGadd9だけになるところ、歌詞とコードがマッチしててかっこいいですよね!
おわりに
広がるNUMBER GIRLの遺伝子
NUMBER GIRLの遺伝子は今なお広がり続けています。これは彼らの影響を受けた台湾のバンド・透明雑誌です。
透明雜誌(TOUMING MAGAZINE / トウミンマガジン)は台湾出身のオルタナティヴ・ロックバンド。2006年に台北で結成された。
日本のバンドでは、NUMBER GIRLからの影響を公言しており、バンド名"透明雜誌"の由来にもなっている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/透明雜誌
バンド名はNUMBER GIRLの「透明少女」から取られています。金属的なサウンドや歌詞の雰囲気にも彼らの影響が見て取れますね。
NUMBER GIRLは終わりました。ですが彼らの残した遺伝子は邦ロックの、ひいてはアジアのロックの中に強く刻まれ、伝わり続けていくのでしょう。
彼らによって方向が変わった邦ロックの歴史、次はどこへ向かっていくのか楽しみにしています。それでは。
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