遊び程度の関係でありながらも、主人公は相手に好意を抱いているようです。
ですがその強い気持ちの反面、彼は連絡不通。
恋に落ちている身としてはいてもたってもいられない状態でしょう。
「なんでもいいから会いたい!」という気持ちが強くにじみ出ているこの歌詞。
その反面で「こんなに好きにさせたあなたが悪い」とでもいうような、攻撃的な心情もうかがえます。
矛盾しているようですが、恋心は非常に複雑。
主人公は彼のことしか考えられないほどに、好意を寄せているのです。
主人公の苦悩
彼への期待
もっと叱って
なんだっていいから声が聞きたい
出典: 痛い立ち位置/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
主人公は彼へ確実に恋心を寄せています。
しかし元をただせば2人は遊びの関係。
男性にその気は無いかもしれません。
それでも主人公は彼からの連絡を期待しています。
「ネイル拭い取ったこの手」という表現は、「本当の自分」を意味しているのでしょう。
メイクやネイルというかりそめで身を固めた自分ではなく、ありのままの姿の自分。
つまり遊びの域を超え、本心から「触れさせてほしい」と主人公は願っているのです。
遊び慣れた女を演じる自分
遊び慣れた女を演じきれない
出典: 痛い立ち位置/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
歌詞中にはこんなフレーズも。
どうやら彼女は遊び慣れた女を演じていたようです。
そういった仕事柄でしょうか、彼女の性格でしょうか。
演じた理由は定かではありません。
ひょっとしたら最初から彼を射止めるためだったのかもしれませんね。
思わせぶりが手口
鋭さを増す切り口
隠せない傷口 本当は泣いているの?
出典: 痛い立ち位置/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
その姿はあくまで演じている自分でしかありません。
もはや自分で自分の傷口を広げている状況。
そんな本当の自分とのギャップに彼女は苦しみ始めています。
きっと彼も彼女のことを遊び相手と認識していることでしょう。
それも今の彼女にとっては中々辛い状況です。
本当は実直な自分
言えずにいた想いが
今 私を責める
出典: 痛い立ち位置/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
ネイル拭い取った
この手で触れさせて
出典: 痛い立ち位置/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
本当は、男性の気を引くメイクも自分を着飾るネイルもしたくない。
本当に好きな人とは、何も着飾ることなく一緒に居たいという願いが感じとれますね。
もしくはそういったありのままの状態を、誰かに認めてほしいとも…。
誰か、というのは他でもない遊び相手の彼でしょう。
今や彼女は彼に本気。
しかし素直な気持ちを言うような、ピュアな関係でもないのです。