この立ち位置が痛いよ
出典: 痛い立ち位置/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
この曲のタイトルにもなっている「痛い立ち位置」。
それは一体何でしょうか。
答えは、ほかならぬ彼との関係性でしょう。
具体的に言えば、「遊びの関係」。
そんな大人の関係では、それ以上の関係に踏み込むことは難しいといえます。
当然、彼に本当の気持ちを伝えることも…。
そんな関係を築いてしまった自分に対する後悔も感じられます。
「出会い方が悪かった」「自分を演じなきゃよかった」
しかしもう後にも先にも踏み出せません。
そんな後悔だらけの彼女の立ち位置を、「痛い立ち位置」と表現しているのでしょう。
特別ではない自分の立ち位置
彼女の立ち位置をもう少し掘り下げてみましょう。
遊びでのお付き合いということは彼に他の女性がいてもおかしくありません。
当然、男性が彼女だけを見ているとは限らないのです。
特別な存在になりたい
疲れた肌を眠らせて
メイクを落として
出典: 痛い立ち位置/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
本当は抜け出したい立ち位置
2番の歌詞は自問自答
曲の2番に入るとこんな歌詞が出てきます。
なあ どうしだんだい
街はウィークエンド
お前のこと
その真ん中にいるんだろ?
そう いつだって 電話の
向こう側はパーティーノイズ
誰彼となく誘って誘われて
出典: 痛い立ち位置/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
これはおそらく彼女自身が自分へ自問自答しているのでしょう。
今まで当たり前だった彼女の日常。
誰彼かまわず誘われては遊んでいた日々が彼女の頭の中によぎります。
今や彼への想いばかりが募り、その状況を維持することが難しくなっている彼女。
この自問自答はそうした日々への後悔、もしくは今の自分への励ましと考えられます。
また、「私は今までそうやって生きてきたのに、何を今更。」ともとれるこの歌詞。
彼女が自分の気持ちにいまいち素直になれていない様子もみてとれます。
はじまる危険な恋
さて、そんな状況に彼女はどうするのでしょうか。
最後の歌詞はこんなフレーズでしめくくられています。
今 あなたに聞くわ
このままじゃ哀しいでしょ?
二人の距離が微妙
曝け出さない窮状
踏み込んで来た以上
このままじゃ帰せない
危険な恋が炎上
出典: 痛い立ち位置/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
一度は彼への募る想いと自分の立ち位置にくじけそうになった彼女。
しかし最後には、ギラリと牙を剥くような強さを感じさせます。
結局彼への気持ちをあきらめきれないと判断した彼女。
彼に対して何をどうするのかは明記されていません。
しかしこの痛い立ち位置を利用しながら、彼を手中に収めるつもりでしょう。
「その気にさせたあなたが悪いのよ」と言わんばかりの強気が感じられます。
報復ともとれる彼女の姿勢。
そしてこの後、危ない恋が加速していくのです。
まとめ
「痛い立ち位置」の歌詞を解説しました。
男女関係は最初のとっかかりを間違うとあっという間にこじれてしまいますね。
主人公の女性の苦悩にも共感できる名曲です。
果たして2人は上手くいくのでしょうか…。
結末を想像せずにはいられません。
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